【続報すすきのホテル殺人】母親3回目裁判「車のGPSは残る?」とライン…その後消去 検察側
札幌・すすきののホテルで2023年7月、男性を殺害し首を切断、頭部を持ち去った事件で逮捕・起訴された親子3人のうち、母親・田村浩子被告の3回目の裁判がきょう(2024年8月30日)札幌地裁で午前11時から始まり、約25分で閉廷しました。
予定されていた父親の修被告の証人尋問は、修被告が26日に発熱し、新型コロナの陽性判定が出たため中止となり、検察側の証拠調べが実施されました。
▼検察側は浩子被告のスマートフォンの解析結果を証拠として提出し、浩子被告がLINEで修被告に「車のGPSは残りますか?」とメッセージを送った後に、やり取りの履歴を消している。 などの証拠を読み上げました。
起訴状によりますと、浩子被告は2023年7月、娘の瑠奈被告(30)が殺害し切断した当時62歳の男性の頭部を自宅に隠すことを容認し、頭部を損壊する様子をビデオ撮影するよう瑠奈被告から頼まれ、それを修被告に依頼して遺体の遺棄や損壊を手伝ったとされる死体遺棄ほう助と、死体損壊ほう助の罪に問われています。
これまでの裁判で、弁護側は「警察に通報や娘を出頭させなかったものの、頭部が自宅にあると知っていることをもってほう助とは言えない」などとして無罪を主張していました。
この裁判では、頭部を自宅に遺棄し、損壊した瑠奈被告の行為を容認したとされる浩子被告に、「ほう助」という罪が成立するかが争点となります。
事件をめぐっては、娘の瑠奈被告が殺人などの罪で、父親の修被告(60)が殺人ほう助などの罪で起訴されています。