ドジャース遊撃転向のベッツ、打撃好調も守備に不安残す 正面ゴロをポロリ 指揮官「簡単とは思っていない」
「オープン戦、ドジャース12-1ダイヤモンドバックス」(10日、グレンデール) ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が「1番・遊撃」で出場し、3打数3安打の固め打ちで2得点をマーク。出場11試合で打率・464、OPS1・188と好調を維持しているが、8日のレッズ戦(雨天中止)で二塁から遊撃にコンバートされた守備では失策を記録し、不安を残した。 8点リードの五回無死一塁の守備。ベッツが正面のゴロ打球を前にこぼす失策を記録した。無死一、二塁とピンチを招くと、後続の二ゴロと適時左前打で1点を失った。 昨季のベッツは本職の右翼と内野を兼任。右翼で77試合、二塁で62試合、遊撃で12試合に先発出場した。しかし、球団はシーズン後に新たな方針を打ち出し、同選手を二塁で、ラックスを遊撃で起用することを決定。オープン戦では新二遊間コンビを試してきたが、ラックスの守備を不安視し、8日の試合前に両選手の配置転換を発表した。 ベッツは8日の試合でも三遊間へのゴロ打球に対して逆シングル捕球を試みて失敗。打球はグラブの下を通過して左前へ抜けた。記録はヒットだったが、投手からすれば完全に打ち取った当たりだった。 試合後、ベッツの失策について問われたロバーツ監督は「彼に必要なのは反復といろんな種類の打球を捕ること。経験したことのないプレーがたくさんある」と、遊撃手としての経験不足を指摘。「簡単なことだとはだれも思っていない。良くなることを期待している」と話した。 この日のドジャースは初回に3番フリーマンが初回に先制2ランを放てば、六回には2番大谷が右翼線適時二塁打。3人のOPSはいずれも10割を超えており、期待通りの破壊力を見せつけている。