DV被害者「子の安全守れない」 離婚後の共同親権に反対訴え
法制審議会(法相の諮問機関)の部会で検討が進む離婚後の共同親権導入に関し、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者や支援者らのグループが16日、導入を柱とした要綱案の取りまとめに反対する記者会見を東京都内で開いた。共同親権ではDVや虐待被害が続き「子どもの安全が守れない」と訴えた。 元夫から無理やりの性行為や怒鳴るといった被害に遭ったひとり親の40代女性は「裁判所側は『子への暴力はない』として、子と元夫との面会交流を強制した。子は体に触られるなどして嫌悪感を抱き、自傷行為に及ぶようになった」と明かし「同じように、親権も共同にするよう強要されるのでは。怖い」と声を震わせた。