【初場所新番付】新入幕・玉正鳳は戦後8番目の高齢昇進、外国出身者1位の遅さ/平幕以下関取編
日本相撲協会は23日、大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。平幕以下の関取衆の番付をみてみよう。 【一覧】大相撲九州場所ニッカン式番付 平幕最上位の前頭筆頭は、東が隆の勝(30=常盤山)で、三役復帰目前となった。先場所は優勝争いに絡み、11勝4敗で敢闘賞を受賞した。西は大関経験者の霧島(28=音羽山)。2年半ぶりに平幕まで陥落し、巻き返しを期す。 東の2枚目は翔猿(32=追手風)。先場所では大関大の里を破るなど9勝を挙げた。西の2枚目は熱海富士(22=伊勢ケ浜)で、初の三役を目指す。 唯一の新入幕が東前頭16枚目の玉正鳳(31=片男波)だ。同じ部屋からは08年秋場所の玉鷲以来、現師匠(元関脇玉春日)が継承してからは初の新入幕力士となる。モンゴル出身では24年秋場所の阿武剋以来31人目の幕内力士誕生。31歳9カ月17日での新入幕は、戦後8位の高齢昇進。所要79場所は、外国出身者としては1位のスロー昇進となった。 再入幕は金峰山(27=木瀬)、伯桜鵬(21=伊勢ケ浜)、北の若(21=八角)、輝(30=高田川)の4人。伯桜鵬は23年秋場所以来、それ以外の3人は24年秋場所以来の幕内となる。伯桜鵬の再入幕で伊勢ケ浜部屋の幕内力士は今場所7人となった。これは03年秋場所の武蔵川部屋(武蔵丸、武双山、雅山、武雄山、出島、垣添、和歌乃山)以来の大人数となる。 既に発表されている十両昇進力士は2人いる。そのうち、新十両となるのが東十両12枚目の羽出山(25=玉ノ井)で、同じ部屋からは21年初場所の東白龍以来4年ぶりの関取誕生。東京都出身力士では23年九州場所の日翔志以来戦後54人目、東洋大からは21年九州場所の朝乃若以来14人目の関取となった。 再十両は西十両12枚目の木竜皇。初十両だった23年秋場所で大きく負け越したが、東幕下2枚目だった九州場所で5勝2敗とし、1場所での復帰を果たした。 大相撲初場所は、来年1月10日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。