日出町が糸ケ浜海浜公園再整備の民間アイデア募る 魅力向上図り運営費の負担軽減へ
大分県日出町大神の糸ケ浜海浜公園を再整備して魅力向上を図ろうと、町は民間事業者から広くアイデアを募る「サウンディング調査」を実施する。総合レジャーの場として多くの利用者がいる半面、開設から30年以上を経過し運営費の赤字が常態化していた。民間の発想を生かし、持続可能な公園の在り方を探る。 公園は海水浴場に面し、1988年に整備された。キャンプ場やパークゴルフ場、テニスコートなどを備え、広さが10・9ヘクタール。 管理・運営は町が担っている。コロナ禍のキャンプブームを背景に利用者は増加傾向にあるものの、管理費や人件費などが大きな負担となっていた。 町都市建設課によると、再整備は公費支出を避けるため、民間が開発・運営を手がける「パークPFI」方式で進める。既存の施設などは残す考え。 サウンディング調査の参加対象は再整備事業に参画する意思のある法人。「対話申込書」を31日までに提出する。3月に町役場かウェブでヒアリングを予定しており、3日前までに提案資料を送付する必要がある。 希望する法人には事前説明と現地見学の機会を設ける。 町は提案を基に、来年度中に再整備に関する指針をまとめ、事業者を公募する予定。同課は「町を代表する公園。にぎわいを増やすため、気軽に案を寄せてほしい」と呼びかけている。 提出書類は町ホームページからダウンロードする。問い合わせは同課(0977-73-3172)。 <メモ> 日出町によると、糸ケ浜海浜公園の主な施設の利用者数(2023年度)は▽オートキャンプ場 2758人▽パークゴルフ場 7762人▽テニスコート 3723人(いずれも延べ人数)―。町民を対象に同公園の利活用に関するアンケートをした結果、回答者130人のうち38人が「一番ほしい施設」として「カフェ」を挙げ、最も多かった。町は再整備に向けアンケートの意見も参考にする。