カンヌ映画祭、女優賞に4人も選ばれた理由:第77回カンヌ国際映画祭
審査員団が最高賞パルムドールに選んだのは、セックスワーカーを主人公にしたショーン・ベイカー監督のコメディードラマ『アノーラ(原題) / Anora』だ。ガーウィグ監督は「新しさを感じさせるのと当時に、(エルンスト・)ルビッチやハワード・ホークスといったクラシックの形式も使われている。そして全ての演技、キャラクターたちの顔が大好きだった。心が惹かれて選んだ感じだ」と説明した。
その他の審査員は、『万引き家族』で最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督、元ボンドガールとしても知られる女優のエヴァ・グリーン(フランス)、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の女優リリー・グラッドストーン(アメリカ)、『存在のない子供たち』の監督・脚本家ナディーン・ラバキー(レバノン)、『雪の轍』の脚本家で写真家のエブル・ジェイラン(トルコ)、『最強のふたり』やドラマ「Lupin/ルパン」の俳優オマール・シー(フランス)、『雪山の絆』の監督、プロデューサー、脚本家J・A・バヨナ(スペイン)、『シチリアーノ 裏切りの美学』の俳優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(イタリア)だった。(編集部・市川遥)