『新しい上司はど天然』ED曲「花束」をLenny code fictionが語る
4人組ロックバンドのLenny code fictionが、テレビアニメ『新しい上司はど天然』EDテーマ「花束」を収録した8thシングルをリリース。テレビアニメ『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ II』オープニングテーマとして好評を得た「SEIEN」とは一転、温かくて優しいムードをまとった楽曲で、白崎主任たちのほっこりとした日常が目に浮かぶような楽曲に仕上がった。前編は「花束」の制作に至った思いや、レコーディングの裏話などを聞いた。(前編/全2回) 【関連画像】『花束』3種類のJKとメンバー写を見る(4枚) ■アニメのエンディングで聴く「花束」はほっこりする ――新曲「花束」はすごく温かみがあって、日常的で穏やかなイメージの楽曲は珍しいですよね。 ソラ(Gt):コロナを挟んで、自分たちの武器は何か、時代の流行も含めて、今後僕たちが向かうべき場所はどこなのか、7月にリリースした2ndアルバム『ハッピーエンドを始めたい』の頃からよく話すようになって。その結果、少しずつチューニングが合い始めたというか、「レニー(Lenny code fiction)ってもしかしたらこっちかもね」って思えたシングルです。でもまだチャレンジ段階ですし、今回のシングルに収録した3曲は方向性が異なるので、今後はどうなっていくかまだ分かりませんけど、第2章のレニーがどこに向かうのか、未来を示唆しながら、研究も兼ねて制作したシングルというイメージです。 ――「花束」は、テレビアニメ『新しい上司はど天然』EDテーマです。こういった現代を舞台に日常を描いたアニメのタイアップも珍しいなと思いました。 片桐(Vo/Gt):やっぱり挑戦みたいなところはありましたね。今まではバトルものを得意としていて、そこが1本軸になっているようなところがあったので、こういうタイアップは本当に初めての経験でした。でも、まだ出したことのなかった新しい一面をみんなに聴いてもらえるいい機会だと思って、挑戦することの楽しみが結構ありました。 KANDAI(Dr):僕はもともと後輩に勧められて、『新しい上司はど天然』のコミックを読んでいたんです。天然の白崎主任は秋田出身で、劇中で秋田弁をしゃべるシーンもあるのですが、僕も秋田出身なのですごくシンパシーを感じて「分かるな~」という部分もあって。だからタイアップに決まった時は、素直にうれしかったですね。 Kazu(Ba):前は曲と一緒に流れる映像は激しいバトルの映像ばかりだったのですが、今回のED映像は温かい感じで、とても新鮮に感じました。白桃ちゃんが歩いているところは、すごく好きなシーンです。楽曲としても僕らにしてはすごく爽やかな雰囲気で、この作品と出会えてすごく良かったなと思いました。 ソラ:毎週ラストシーンで、ふと泣きたくなる感じがあって。なぜだかグッときちゃうんですよね。アニメのエンディングで聴く「花束」はほっこりする感じで、レコーディングした時とは印象が違っていて面白いなと思いました。アニメのストーリーや絵によって、こんなにも聴こえ方が変わるんだと思ったのは新しい発見でした。 ――アニメで好きなシーンとかありましたか? 片桐:白崎主任が迷ってしまって、電話で百瀬が「今何が見えますか?」って聞いたら「夕日が見える」と答えたのは、「センス良いな」って思いました。その脳みそを持った原作者さんは素敵だなって。 KANDAI:七味と間違えて爪楊枝をぶちまけるシーンは、普通に「プッ」て笑いました。 ――メンバーで、みんなをほっこりさせた天然エピソードはありますか? ソラ:ファンクラブの企画で、メンバーでボードゲームをやったんですけど、(片桐)航が「もう勝利が見えた!」って勝利宣言したのに、結局負けてしまったのは、ほっこりしました(笑)。