「あそこは絶対にフォーク。完全に読み勝ち」巨人にトレードの26歳が古巣相手に代打3点適時打
◆イースタン・リーグ 巨人6×―5日本ハム(9日・ジャイアンツ球場) 巨人の郡拓也捕手(26)が9日、古巣相手に起死回生の同点打を放った。イースタン・日本ハム戦(G球場)に3点を追う7回2死満塁で代打出場。1ボール2ストライクから石川の甘く入ったフォークを捉えて左翼線へ同点の3点適時二塁打とした。「後ろにつなぐことも大事だけど、決めてやろうという気持ちで打席に入った。代打での結果というのは本当に大きな一本」とうなずいた。 読み勝った。今年3月のトレードまで在籍した古巣、かつ捕手として石川の球種や配球をよく知る立場。「配球を読みながら、こう来るだろうなというのは頭の中にあった。あそこは絶対にフォーク。浮いてきたフォークだけを狙おうと思っていたので、完全に読み勝ちでした」。2軍では打率1割台と苦しむ中、上半身と下半身の連動を意識して改良に取り組んできた効果が表れた。 チームはサヨナラ勝ちで3連勝。昇格へ向けて「1軍だったら代打」と、起用法も想定しながら準備を重ねていく。「これをきっかけにして、1軍で呼んでもらえるように結果出さないといけない。せっかくトレードにもなりましたし、チャンスなので。腐らず、一生懸命やるだけです」と力を込めた。(小島 和之)
報知新聞社