<マルス-ゼロの革命-最終回>本当の救世主は道枝駿佑“ゼロ”か江口洋介“國見”か、國見の真意も明らかに
なにわ男子・道枝駿佑が主演を務めるドラマ「マルス-ゼロの革命-」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第9話(最終回)が3月19日に放送された。クロッキー社の國見(江口洋介)によってサイバーテロの首謀者にされそうになったマルス。最終回、ゼロと國見との直接対決によって、ついに“救世主”が決まる。(以下、ネタバレがあります) 【写真】結束を固め合う旧マルスのメンバー3人 ■武藤将吾の脚本による完全オリジナルドラマ 同作は、「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)の武藤将吾氏が脚本を務める完全オリジナルドラマ。道枝は大胆不敵で過激な言動で、カリスマ的な魅力を放つ一方、ダークで妖しい裏の顔を持つ主人公・美島零=ゼロを演じる。 ゼロの右腕的存在の逢沢渾一、通称・アイコンを板垣李光人が、渾一の幼なじみで初恋相手でもある貴城香恋を吉川愛が演じる他、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希が動画集団“マルス”のメンバーとして出演。泉澤演じる桐山球児は第5話で非常階段から転落し悲しい最期を遂げたが、日向亘演じる不破壮志が、マルス新メンバーとして加わっている。 また、ゼロと過去に因縁がある大手通信事業グループの社長・國見亜門役で江口も登場している。 ■ウドからデータを受け取ることに失敗 ゼロ(道枝)は、志半ばでこの世を去った仲間の想いを成し遂げるため、ひそかに通じていた旧マルスのメンバー・大城大木=ウド(戸塚純貴)から國見(江口)がサイバーテロを企てていた証拠のデータを受け取るため待ち合わせ場所に向かう。しかし、そこに國見が先回りして現れ、データを渡すことはできなかった。そして、大城は國見に捕えられてしまう。 全て國見にはお見通しだったことを悟ったゼロは、桜明学園を離れゼロの自宅に避難していた渾一(板垣)らにすぐにその場を離れるよう指示。渾一らは、再び桜明学園に戻り、放送室に身を潜めることにした。 ゼロもなんとか追っ手を振り切って、渾一らと合流したが、ウドの言葉が気になっていた。「マルスの魂が眠る場所」という言葉。それは別の待ち合わせ場所を指していたのではないか、と。 ■“マルスの魂が眠る場所”でゼロと國見が最後の対決 ウドの言った「マルスの魂が眠る場所」は、旧マルスのメンバー・倉科エリ(大峰ユリホ)の墓だった。それに気づいたゼロはデータが入ったメモリーを手にすることが出来たが、それに國見も気づいていた。またしても國見に行く手を阻まれてしまうが、ゼロは真っ向から勝負を挑む。 同じ頃、渾一らマルスのメンバーが放送室にいることがバレて、警察がやってきた。渾一は校内放送を使って自分たちの無実を訴えた。ゼロと出会って、マルスに関わっていろんな経験をしたことで変われたことも赤裸々に語った。 マルスの活動を涙ながらに伝えるが、SITが突入し、渾一らは連行されそうになる。しかし、寸でのところでそれは回避できた。 それは、ゼロが國見との直接対決に勝ち、エンダーグループの会長・西城(原田美枝子)の協力を得て、会見を通じて無実を証明することが出来たからだった。 サイバーテロは、國見が自作自演でウイルスをばらまいたことが原因だったと明かし、ウイルスを除去したことでスマホの不具合も解消された。 ■ゼロの名前は本名ではなく、年齢なども架空のものだった “救世主”になったマルスだったが、ゼロは西城から國見の真の目的を聞かされた。「國見社長があなたを選んだのよ。彼の壮大なプロジェクトは、マルスが(ウイルス除去できる)ゼウスを奪還するまでがそのシナリオ」だと。 「未来は、若者が築くべき」というのが國見の真意だった。マルスを陥れるようなことを行ってきたのも、國見が彼らを成長させようと思い、与えた試練だったのかもしれない。國見は国外に逃亡するが、この混乱に乗じて株取引で大きな儲けを得るなど抜かりはない。 卒業式にゼロの姿はなかった。渾一はウドから“ゼロ”は美島零という名前ではなく、名前も年齢も身分証も全てウドが作った架空の人物だと明かされた。「もしかしたら最初からいなかったのかも」と言われるが、渾一はゼロを信じた。 ゼロと最初に出会った場所にやってきた渾一は、そこでゼロと再会。また新たな物語が始まりを予感させるエンディングとなった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部