紙の美に復興の思い 北國いけばな研究会花展 金沢21世紀美術館、8日まで
第62回北國いけばな研究会花展2024(北國いけばな研究会、北國新聞社主催)は5日、金沢21世紀美術館市民ギャラリーAで開幕し、「紙」をテーマに構成された空間造形の美が来場者に創意を伝えた。 会員やアシスタント28人が7点の大作を並べ、紙と植物の競演を示した。 7・2メートルの細いひも状にした障子紙をつり下げて滝のようにした作品は、根付きの竹を配置して滝に打たれながらも立ち上がる人物を表現。能登半島地震からの復興に思いを重ねた。 穴の空いた落水紙に綿の花と黄色いクラスペディアの花を差し、天井からつるした作品は、照明が当たることで白い壁面に影を落とし、陰影の美しさを際立てた。 展示は8日まで。入場料は800円。