性同一性障害を公表の2.5次元俳優・星元裕月 公表への思い「100人いれば100通りの考え方がある」
■俳優を続けるために公表を決意 モチベーションにも変化が
自分自身と“星元裕月”。そのバランスを保つため、さらに今後も表現者として活動を続けていきたいとの思いから、公表を決意。公表の際は、これまでの経験上、一番理解してもらえた『性同一性障害』という表現を選んだという星元さん。公表後には、自身のモチベーションにも変化を感じているといいます。 「公表する前まではすごく偏った考え方というか、もちろん自分にも自信がないですし、自分で自分の首を絞めている状態だったりもした。公表してから、お芝居だったり、やりたいことだったり、自分が何をしていきたいということが一気に開けたというか。これからお仕事していく上では、自分自身がトランスジェンダーとか、そういうことも関係なく、一人の表現者として評価されていけるようにならなくてはいけない。男性の役だろうが、女性の役だろうが、私は表現者として、どんな役でも人間でも動物でもそれこそやっていきたいと思ってますし、何か一つにとらわれずにいろんなことに挑戦して、今はとにかく星元裕月っていう表現者をより信用してもらえる、信頼してもらえるようなものに自分が育て上げていきたいなと思っています」
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■「人が100人いれば、100通りの考え方がある」
自分自身と向き合い、自分らしく生きる星元さん。最後に、誰もが生きやすい社会にするため、望むことを聞いてみました。 「私は自分自身のことを、理解してほしいとかわかってほしいっていうふうには、正直全く思ってなくて、やっぱり人が100人いれば、100通りの考え方があるからこそ、わからないっていう人もいると思うんですよ。でもそれは悪いことではない。けどそれはLGBTに限らず、わからないから、例えば攻撃をするとかっていうのは、私は何事においても違うと思っているので、だからこそある意味でフラットになっていけたらいいなっていうふうに思いますし、すごくいろんな問題が難しくなりすぎちゃってる部分も少しあるのかなと私は思う瞬間も個人的にあったりするので、もっと純粋にただ生きやすいというか、一人一人がいろんな人たちが、LGBTというくくりも本来であれば、私はいつかなくなったらいいなって思っているので、何かラベルわけしたがるのが人間だったりもするので(笑)そういったものがいずれ、いつかはなくなったら、個人的にはいいのかなって思いますね」