標準セットが7番アイアンからな理由とは? ピン「G730」アイアンをHS40m/sの男が試打【ガチ試打40】
ヘッドは大きいけど意外と振りやすい
石井良介プロがさまざまなクラブをトラックマンで計測しながら試打、レビューする様子が大人気のYouTubeチャンネル「しだるTV」。そんな「しだるTV」ではメンバーシップ限定動画として、スタッフの芥川順哉(ヘッドスピード40メートル/秒)も試打レビューを行っています。 【写真】カッコいいのに飛び系! ピンの飛び系アイアン「G730」&「i530」をじっくりチェック そこで、どこにでも居る「ヘッドスピード40m/s男」による試打レポートを紹介します。今回はピン「G730」アイアンです。 ピンのホームページを見ると、G7530アイアンは“PING史上最も飛んで最もやさしい飛び系アイアン”とあります。
最もやさしいというだけあって、構えてみると、ヘッドは大きく安心感があります。しかし、形がすっきり見えるせいか、思いのほか構えやすかったです。 また、実際に振ってみても、大型ヘッドにありがちなフェースが開きやすい挙動があまり感じられず、振りやすく感じたことに軽い衝撃を覚えました。 それでいて、大慣性モーメントヘッドのメリットであるミスヒットには強く、この辺りはよくできているなと思いました。 耳から入ってくる打音はお世辞にもいいとはいえないのですが、不思議なことに実際に手に伝わってくる感触はそれほど悪く感じませんでした。この打感なら、コースで打ったらほとんど気にならないのではないでしょうか。
ビギナーが使ったらゴルフが楽しくなるクラブ
7番アイアンでナイスショットした時のデータが下の写真になります(試打した日はややアゲインストの風、体感2~4度という悪コンディション)。 56度、50度、UW(45度)、PW(40度)の下4本の番手は、弾道がものすごく高いです。ロフトがほぼ同じ自分のクラブより、感覚的には2階ぶんぐらい高く感じました。弾道は高いのですが、飛距離は自分のクラブと同じぐらいになっていました。
さらに上の番手へと試打を進めていくと、9番アイアンぐらいから徐々に弾く打感が強くなっていきました。そして、ドライバーのヘッドスピードが40メートル/秒のアマチュアだと、球がしっかり上がって着弾角が作れるのは7番アイアンまでという印象でした。そういう意味では、標準セットが7番からという構成には納得です。 寛容性や直進性はさすがに高く、こんなクラブでゴルフを始めたら楽しくゴルフを続けられるのではないかと思った次第です。 【試打クラブデータ】 ピン「G730」アイアン(N.S.PRO 750GH neo、フレックスS)
芥川順哉(あくたがわ・じゅんや)
1970年生まれ。スポーツ誌、若者向け情報誌、ゲーム誌、ゴルフ雑誌編集、ゴルフ専門サイトの編集長を経て独立。現在は、フリーランスのライター、編集をしながら、YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」スタッフとしても活動中。 ※YouTubeチャンネル「しだるTV」のメンバーシップ限定動画内では、全番手(UW~4番)を試打。各番手のナイスショット時の実際の弾道やデータ、打音など、より詳細にお伝えしています。
芥川順哉