中国の建設機械業界、機会が挑戦を上回る見通し
【東方新報】中国工程機械工業協会の蘇子孟(Su Zimeng)会長は最近北京市で、今年下半期に建設機械業界の経済状況が全体として安定しつつ回復し、着実に成長すると予想していると述べた。長期的には、業界には発展のための信念と決意があり、機会と挑戦が共存するが、機会のほうが多く、有利な条件が不利な影響を上回るため、業界全体としては安定した成長が見込まれるとしている。 中国北京国際建設機械・建築材料機械・鉱山機械展示会&セミナー(BICES 2025)の記者会見が最近北京で開催された。蘇会長はこの会見で、「今年の上半期を振り返ると、一部の建設機械製品の需要が低迷し、注文が不足しており、市場競争が激化して製品価格が下落し、売掛金の回収が難しい状況が続いている」と述べた。統計によれば、12種類の製品のうち、11種類の主要製品の上半期の合計販売量は前年同期比で10パーセント減少し、その中で輸出量は2.23パーセント増加した一方、国内市場の販売量は18.6パーセント減少した。さらに、9種類の製品で販売量が減少しており、企業の経営や業界の回復には多くの困難と挑戦が残っているとしている。 「外部環境の変化による不利な影響が増加し、国際情勢が厳しく複雑化しているものの、中国の建設機械技術や製品、サービスが国際的に認知され、評価されていること、そして企業の海外事業展開がますます整備されていることから、下半期の業界輸出額は依然として高い水準を維持する見込みだ」と蘇会長は予測している。 また、BICES 2025は来年9月23日から26日まで、中国国際展覧センター(順義館)で開催される予定だ。「『ハイエンドで環境に優しい、スマートな未来』をテーマに、BICES 2025には2000社が出展し、展示面積は15万平方メートルを超える予定だ」と、中国工程機械工業協会の呉培国(Wu Peiguo)事務局長は述べ、業界の強み、地域の強み、展示会場の強み、ブランドの強み、そして主催者の強みを最大限に活かして、準備を進めていくとしている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。