「年金を増やしたい」と高齢の親が不動産投資の勧誘に乗り気。本当に大丈夫でしょうか?
老後資金の位置づけを考える
以上のように、不動産投資は一定のリスクを伴います。老後資金を活用する場合は、その位置づけを改めて考えることが大切です。20代、30代にとって老後資金は、減らしてもよい余剰資金といえるでしょう。時間をかけて蓄えられるため、リスクを負った投資が可能です。 一方で、60代以降にとって、老後資金は必要性の高い生活資金になるケースが多いと考えられます。減ってしまうと生活に大きな影響が及ぶため、安全性の高い資産への投資が基本になります。 不動産投資は、一般的にミドルリスク・ミドルリターンの投資といわれています。決してリスクが低いわけではありません。余剰資金がない場合は、よく考えて投資することが大切です。
高齢者の不動産投資は慎重に検討しよう
高齢者は、収入が減少するため投資の必要性を実感しやすいと考えられます。選択肢のひとつとしてあげられるのが不動産投資です。インカムゲインとキャピタルゲインを狙えるなどのメリットはありますが、必ず利益を得られるわけではありません。 また、高齢者を狙った不動産投資詐欺などもあります。これらのリスクを踏まえて、必要性を検討することが大切です。リスクを管理したい場合は、生活するのに必要性がない余剰資金を活用しましょう。 出典 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部