大河「豊臣兄弟!」名古屋市が大河ドラマ館検討 中村公園に
2026年放送のNHK大河ドラマが「豊臣兄弟!」に決まったのを受け、名古屋市は24日、戦国武将・豊臣秀吉、秀長兄弟ゆかりの中村公園(中村区)に、「大河ドラマ館」の設置を検討していることを明らかにした。県内が主会場となるアジア・アジアパラ競技大会の開催年と重なる好機に、観光客の誘致を進める。
市はプロジェクトチーム結成へ
ドラマは、秀吉の弟で、郡山城(奈良県)の城主を務めた戦国武将・秀長が主人公。脚本は人気ドラマ「半沢直樹」などを手がけた八津弘幸さんが担当する。 秀吉と秀長は現在の中村区生まれとされ、同公園には秀吉をまつる豊国神社、秀吉清正記念館などがある。市は「観光誘客の起爆剤」として大河ドラマ館の建設を検討するほか、記念館の展示室改修や最寄り駅からの参道整備などに取り組む。また、関係部署でプロジェクトチームを作り、広域での観光周遊の誘客を目指す。 この日の市議会本会議での議案外質問に対し、松雄俊憲副市長は「このチャンスを最大限に生かすため、精いっぱい努力する。名古屋の気概を持って経済効果を生み出したい」と述べた。