両者の10番。磐田MF山田大記と神戸FW大迫勇也(C)J.LEAGUE

【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグが2月23日から25日にかけて第1節を開催。ヤマハスタジアムでは、ジュビロ磐田とヴィッセル神戸の開幕戦が行われる。 ●【ヴィッセル神戸 連覇への道】Jリーグ SEASON STORY

2シーズンぶりにJ1の舞台に帰ってきた磐田とクラブ史上初のJ1王者に輝いた神戸が開幕戦で激突する。 磐田は昨年”補強禁止”という厳しい処分を課された中で、目標としていた1年でのJ1復帰というミッションを見事に達成。補強が解禁された今オフは、ベテランGK川島永嗣が加入したほか、J2ベストイレブンに輝いた平川怜ら数多くの20代前半の選手を獲得し、積極的に補強に動いた。 ただ前回J1で戦った一昨シーズンは、J1基準の強度を満たせず、苦戦を強いられた過去がある。その悔しさを糧に歩んだ昨季は、横内監督の下でサッカーの本質に関わる強度をシーズン通して高めてきた。そして再びJ1に帰ってきた中で迎える開幕戦。J1の中でも高強度を誇る神戸に対し、成長を遂げてきたチームがどこまで通用するか。自分たちの現在地を図る意味でも大事な幕戦となる。 その上で注目は、プレシーズンを通じて山田大記や上原力也ら既存戦力に、新戦力の融合がどこまで進んでいるか。1トップ候補のマテウス・ペイショットや新たな攻撃の核として期待される平川怜らがどのようにチームに絡んでくるか。そこは開幕戦の楽しみなポイントになる。 対する神戸は、J1優勝に導いた吉田孝行監督が続投し、大迫勇也や武藤嘉紀、山口蛍ら軸となる選手も変わらない。そこに井手口陽介や岩波拓也ら実力者を迎え、昨季以上の選手層を手にしている。そんなJ1屈指のタレント軍団が今季目指すのは、もちろん連覇だ。 リーグ開幕前に行われた『FUJIFILM SUPER CUP 2024』では、天皇杯王者の川崎フロンターレを相手に0-1で惜敗。幸先良いスタートを切ることはできなかったものの、開幕前に悔しい思いをしたことで、この一戦に向けて兜の緒を締めて臨んでくるだろう。 その中で今季も注目は、大迫勇也だ。昨年、J1得点王とMVPの二冠に輝いた神戸のエースが昨季同様の活躍を見せれば、連覇に近づくことは間違いない。昨季同様に開幕から好スタートを切るためにもJ1王者としての格の違いを示したいところだ。 磐田が成長した姿で食うか、神戸がJ1王者のプライドを示すか。注目の一戦は24日、13時に幕を開ける。