ツーリングライダー注目の250ccアドベンチャーバイク3台を乗り比べ
近年、世界的に人気を集めているのが“アドベンチャー”と呼ばれるカテゴリーのバイク。原型となっているのは長距離ラリーなどを走るマシンで、高速域で有効なフェアリングを装備し、道を選ばず走破できる足回りを与えられているのが特徴です。高速道路を快適に巡航でき、ちょっと荒れた道に出会っても問題なく走れることから、長距離を走るツーリングライダーには特に人気が高いカテゴリーになります。 【各モデルの細部の画像を見る】 そして最近は、その中でもオンロード走行に特化したものや、逆にオフロードでの走破性を高めたものなど、細分化が進行中。以前は大排気量車が中心でしたが、国内の道路事情では使いやすい250ccクラスのマシンも選択肢が増えています。 そこで、国内メーカー製の250ccアドベンチャーマシン3車種を乗り比べてみました。
■オフロード性能の高さが光るホンダ「CRF250RALLY」
フロント21インチ、リア18インチとオフロードマシン同様のタイヤを履き、ダートでの走破性が高いのがホンダの「CRF250RALLY」。それもそのはずで、ベースとなっているのはオフロード車の「CRF250L」で、さらにサスペンションストロークの長い「CRF250RALLY〈s〉」というモデルも用意されています。 その分、シート高は標準モデルで830mm、〈s〉で885mmと高くなっていますが、車重は153kgと軽量でサスペンションの沈み込み量も大きいので、少し慣れれば足付き性で苦労することはなさそうです。 エンジンは水冷単気筒のDOHCで24PSを発揮。オフロードで扱いやすく、それでいて高回転の伸びもあるユニットなので高速道路から、そこそこ荒れた林道まで走破できます。 同社のラリーマシンに似たフロントマスクなどのデザインもオフロード志向のライダーにはグッと来るもの。大型のウィンドスクリーンは高速走行時に効果が高く、透過部分が多くてオフロードでの路面視認性も高いので、文字通りあらゆるシーンに対応できるアドベンチャーマシンです。 価格は76万4500円。林道をメインで楽しみたいライダーは、このマシンがおすすめです。