【トラック運転手の平均年収は?】夫が「トラック運転手」をしています。働き方が大きく変わると聞きますが、「年収」に影響はあるのでしょうか?
令和6年4月から、トラック運転手の働き方が大きく変わるといわれています。働き方が変わることによって、年収に影響はあるのかと、気になっている方もいらっしゃるでしょう。 今回は、トラック運転手の仕事内容や平均年収をご紹介したうえで、令和6年4月から適用される労働時間の改善基準が、年収にどのような影響を与えるのかを解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
トラック運転手の仕事内容
トラック運転手の仕事は、トラックやトレーラーなどの貨物自動車を運転して、顧客に貨物を届けることです。配送先によっては、貨物の積み降ろしをトラック運転手が行う場合もあるでしょう。運転するトラックの大きさは、小型・中型・大型の3種に分類され、それぞれ用途が異なるといわれています。 ・小型トラックは近距離向き ・中型トラックは中距離と近距離向き ・大型トラックは長距離および大量輸送向き また、タンクローリーやトレーラーなどの形状が特殊なトラックもあり、運転する貨物自動車の大きさや種類によって必要な免許も異なります。
トラック運転手の平均年収は?
厚生労働省が運営する職業情報提供サイトjobtagによると、トラック運転手の平均年収は477万4000円とのことです。トラック運転手の給料は、歩合制を導入している会社が多いうえに、基本給以外の運行手当や時間外手当などが大半を占めるとされています。 したがってトラック運転手の平均年収は、運転するトラックの大きさや勤務する会社などによって異なるでしょう。 例えば、小型トラックと大型トラックでは、必要な免許や求められる運転技術が異なるため、基本給も異なる可能性が高いでしょう。基本給が同じであっても、運行した距離などで支給される手当によって、給料は毎月変動することが考えられます。
令和6年4月からの労働時間の改善基準
令和6年4月から、トラック運転手の労働時間が改善されるといわれています。具体的な労働時間の改善基準は、以下の通りです。 ・1年、1ヶ月の拘束時間 ・1日の拘束時間、休息時間 ・運転時間 ・連続運転時間 ・時間外労働時間 例えば、1年の拘束時間は3300時間以内、1ヶ月の拘束時間は284時間以内に定められました。1日の拘束時間は13時間以内とされており、延長する場合でも上限は15時間です。 休日出勤を含めた時間外労働も、1年で960時間が上限となりました。トラックが故障したり、事故などで道路が閉鎖されたりするなどの予期し得ない事象に対応した時間は、1日の拘束時間や運転時間から除外できるとされています。 基本的には、労働時間改善ポイントに沿った運行をする必要があるでしょう。そのため、今まで年間960時間以上の時間外労働をされていたトラック運転手の方は、時間外手当が減ることにより、年収が下がる可能性があるでしょう。