「特定利用空港・港湾」指定の志布志港で初の日米共同訓練 日向灘掃海訓練に合わせ12-15日、艦船内の有事対処を相互確認
防衛省海上幕僚監部は5日、宮崎県の日向灘などで12~27日に海上自衛隊と米海軍共同の掃海特別訓練を行うと発表した。日米同盟の抑止力と対処力強化が目的。鹿児島県内では志布志港(志布志市)で訓練があり海自と米軍の艦艇が12日に入港、15日に出港する。 【写真】志布志市の位置を地図で確認する
海上幕僚監部によると、志布志港での日米共同訓練は初めて。補給などで米艦艇が寄港することはあった。日米の隊員が互いの艦船内で浸水や火災が発生した際の対処を確認する。 日向灘(宮崎県都農町・川南町沖)の訓練では、日米共同で掃海艇の探知機で探し出した機雷を無力化する。潜水員による機雷の処分、水中無人機やゴムボートを使った機雷捜索、回収などもする。 海自護衛艦「もがみ」から水上無人機などを展開し、遠隔操作で機雷処分する運用試験も計画している。 参加するのは海自が護衛艦1隻、掃海母艦2隻、掃海艦艇16隻、隊員約1200人。米軍は掃海艦2隻、隊員約200人。 志布志港は8月、平時に自衛隊や海上保安庁が民間施設を迅速かつ円滑に利用できる「特定利用空港・港湾」の指定を受けた。塩田康一県知事は住民の安心・安全の確保と事件・事故が発生した場合の速やかな情報提供などを求める要請書を海上幕僚長と九州防衛局長宛てに提出した。
南日本新聞 | 鹿児島