飛行中にドア開けようとした男、粘着テープで拘束 客室乗務員けが
(CNN) 高度9000メートルを飛行中の旅客機の機内で、乗客の男が無理やりドアを開けようとして、立ちふさがった客室乗務員に襲いかかる事件があった。男は別の乗客に取り押さえられ、粘着テープで拘束されて、空港で当局に引き渡された。 写真特集:操縦席からの絶景、飛行士が撮影 公衆安全当局の記録や目撃者の証言によると、事件は19日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー発テキサス州ダラス行きのアメリカン航空1915便の機内で発生。乗客の男が女性客室乗務員に、今すぐ降りたい、降りなければならないと言い出した。 男が興奮して状況が緊迫する中、客室乗務員は近くの乗客に助けを求めた。 客室乗務員がドアの前に立ちふさがると、激情した男は客室乗務員に突進して、首と手首にけがを負わせた。 CNN提携局のWDJTによると、そこへ複数の乗客が飛び込んだ。その中の一人、ダグ・マクライトさんは、暴れる男を後ろから羽交い絞めにして床に組み伏せ、ほかの人たちと協力して男性の両手首と両ひざ、両足首を粘着テープでしばり付け、30分ほど取り押さえ続けた。 同機は目的地のダラスフォートワース空港に無事到着。米連邦捜査局(FBI)などの捜査員が機内に立ち入って男を拘束し、精神鑑定を受けさせるため連行した。 米連邦航空局(FAA)は、この事件について調査すると表明した。 FAAによれば、乗客の問題行動は今年に入って少なくとも1854件報告されている。過去最高だった2021年の約6000件に比べれば減少したものの、23年も2000件を超えた。