全国的なコメ不足が叫ばれる中、収穫の時期を迎え、新潟県の内外へと出荷が始まっている県産コシヒカリ。9月19日は新幹線を使って収穫されたばかりの新米が東京へと運ばれました。 ■高い？安い？コシヒカリお茶碗一杯分“約38円”　販売価格上昇でコメ離れ阻止へ「農家も大変…理解を」

■コメ不足の中…“新米”を新幹線輸送で東京へ！

19日朝の新潟駅の新幹線ホーム。 【記者リポート】 「東京行きの上越新幹線。きょうは乗客だけでなく、先週収穫されたばかりのコシヒカリも乗せて出発します！」 新幹線に運び込まれていたのは、9月10日ごろに新潟市内で収穫されたばかりのコシヒカリ約200kgです。 【JR東日本 新潟支社 地域共創部　樋口正賢チーフ】 「首都圏を中心にコメの品薄状態が続いているのをよく目にしているので、今回の新米の時期に新幹線貨物輸送の速達性というところを生かしながら、新潟のおいしいコメを届けられればいいかなと思い企画した」 JR東日本では、これまで水揚げされたばかりの鮮魚やとれたてのフルーツなど、新鮮さが売りの商品を速達性のある新幹線輸送で首都圏などに届けてきました。 新幹線輸送で取り扱うのは、その鮮度が重要となる商品がほとんどでしたが、全国的なコメ不足が叫ばれる中、今回は少しでも早く消費者に新米を届けようと、初めてコメを新幹線で運ぶことに！ 【JR東日本 新潟支社 地域共創部　樋口正賢チーフ】 「一番大きいのは速達性というところかなと思っている。新米というタイミングで、すぐ、できたコメを首都圏中心に届けられるというところが今回の強み」

■今年は“一等米比率”回復！おいしいコメで新潟をPR

東京に向け新潟を出発してから約3時間…新幹線で運ばれた県産コシヒカリは東京・銀座にできたアンテナショップ「THE NIIGATA」でさっそく販売！ 店頭に並べられると、新米コシヒカリを手に取り購入する人の姿が見られました。 JA全農にいがたによりますと、去年は猛暑などの影響で一等米比率が2．4％まで落ち込みましたが、今年は生産者の努力などもあり、9月18日時点で87％まで回復したという県産コシヒカリ。 【JR東日本 新潟支社 地域共創部　樋口正賢チーフ】 「やはり新潟のコメがおいしいというところを皆さんに分かっていただきたい。新潟のおいしいコメを届けることによって、新潟のPR・アピールにつながれば」 JR東日本では今後、八王子駅や大宮駅などでも新米を販売し、新潟のコメをPRする予定です。