ローシャムパーク、アメリカ遠征の疲れ感じさせず 田中博師は満足「いい追い切りができた」【有馬記念追い切り】
◇19日 有馬記念追い切り(美浦トレセン) 美浦Wで追われたローシャムパークはゴールを過ぎても、なお手綱を押されて伸びやかに駆けた。首を遠くまで届かせてストライドを目いっぱい広げる。米国遠征の疲れなど全く感じさせず、年末の大一番に万全の態勢を整えた。 田中博師は満足していた。時計は6F83秒9―37秒7―11秒4。 「ちょっと時計は遅くなりましたが、折り合いと最後の動きを確認して、向上しているところが見られました。いい追い切りができたと思います」と胸を張って自信をうかがわせた。 今年は海外遠征の1戦を含め、4戦して2着2回。昨年秋のオールカマー以来、勝利からは遠ざかっているが、中山は5戦3勝の相性のいい舞台だ。「中山でのパフォーマンスはいいと思いますし、合う舞台。2500メートルという距離には乗り難しさが出るかもしれません。ただ、乗り難しさを別にして、距離適性というところだけでは、おそらく向くと思います」。若きトップトレーナーは冷静にそろばんをはじいている。 気性的な側面が課題の馬で、あとはテン乗りのマーカンドの手にゆだねる。「ジョッキーにも難しい馬という感触があったようですが、1週前に感じ取って取り除いてもらう意識で乗ってもらいました。ジョッキー泣かせな馬ではありますが、日本に来るのは2年目ですし、中山でも活躍されています。馬は新たな面を前走で見せてくれたので、再度日本でも見せてほしいですね」と師。人事は尽くした。
中日スポーツ