ももクロ、恒例の冬ライブ“ももクリ”開催 冬曲やクリスマスソング、レア曲にモノノフは大盛り上がり
ももいろクローバーZが12月21日、22日に冬恒例のクリスマスライブ「ももいろクリスマス(通称:ももクリ)」を埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催。この記事では、モノノフ(ももクロファンの呼称)と共に盛り上がった、「ABEMA PPV(アベマ ペイパービュー)」で独占生配信されたDAY2の模様をリポートする。 【写真】あーりん(佐々木彩夏)がダンサーを従えソロ曲「My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)」を披露 ■モノノフの大歓声が上がる中、“ももクリ”開幕 オープニング映像で幕を開けた“ももクリ”。ドラマ仕立てのストーリーで、百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにがカフェで今回の“ももクリ”のアイデア会議を行っているシーンからスタート。結局、良いアイデアは生まれず、宿題として持ち帰ることに。1人1人帰路につく中で、それぞれが2024年の“ももクリ”を構成するキーワードにたどり着く。 だが、気付くと4人は故障したエレベーター内に閉じ込められていた。そして“22”というボタンを押し、“ももクリ”DAY2当日の12月22日へとタイムリープしてくるという設定。実際にステージ中央に設置されたエレベーターが光り輝き、扉が開くと、キラキラ感のある華やかなメンバーカラーの衣装をまとった4人がエレベーターを降りてステージに登場する。 4色のペンライトで埋め尽くされた会場から、モノノフの大歓声が上がる中、1曲目は「WE ARE BORN」。“ももクリ”としては意外な選曲での幕開けに。 2曲目の「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」では7人のサンタ姿の女性ダンサーも加わり、派手な照明と火柱の演出にもあおられて、コールが爆発。新たな“ももクリ”の始まりを予感させる冒頭2曲で、会場のテンションは一気に高まっていく。 ここで早速、最初のMCパートへ。4人それぞれの自己紹介を経て、今回の“ももクリ”のテーマやオープニング映像についてコメント。さらに、今回の演出の目玉でもあるライブグッズ「4Dコントロールライト」の説明も。 春に行われた玉井のソロコンサートでも採用されていた、ペンライトの色を制御する演出が組み込まれており、実際に会場を赤一色、黄色一色、ピンク一色、紫一色に染めるテストを行った後、4色をランダムに高速変化させたり、虹色に高速変化させたりすると、会場からは驚きと感嘆の声が上がった。 ■玉井詩織がソロパートの口火を切る 続いては、コールレクチャー動画を事前に公開して挑んだ、5月リリースの最新アルバム『イドラ』収録曲「桃照桃神(モモテラスモモミカミ)」へ。レーザーや制御ライトが美しく光り輝く中、インパクトのある漢字の熟語や単語の歌詞がステージ後方のLEDビジョンに次々と表示されると、モノノフも覚えたてのコールで応えていく。 ステージ上がスモークに包まれ、ドラの音で曲が終わると大歓声が上がり、ももクロの新アンセム誕生を予感させるようなパフォーマンスに。 続いて、玉井が全編英語詞のソロ曲「Spicy Girl」を歌唱。2024年はグループ史上初めてメンバー4人全員がソロコンサートを開催しており、“ももクリ”にもソロパートが組み込まれるのは納得の演出。まずは玉井がその口火を切った形だ。ここで、制御ライトやレーザーなど<光>の演出に拘った最初のブロックが終了。玉井がエレベーターの中に戻ると、再び映像パートが進んでいく。 ■様子のおかしい高城れに、実は偽者だった! ソロパートを終えた玉井を、他の3人がエレベーターに迎え入れるところから、再び映像パートが始まると、ここで高城が誤って“25”を押してしまい、次のブロックへ。 会場の制御ライトが赤一色に染まる中、客席後方から百田がトロッコに乗って登場し、アカペラで「JUMP!!!!!」を歌い始める。メンバー3人もアリーナ前方後方の角にトロッコに乗って登場し、4人は曲に合わせてジャンプとファンサをしながらトロッコで移動する。 そして、曲が終わるとアリーナ中央に4人を乗せたトロッコが集結。次の「ザ・ゴールデン・ヒストリー」では、それぞれがハンディカメラを持ち、4人が撮影した客席のモノノフの様子がビジョンに次々と映し出されていく。ときに自撮りをしたり、メンバー同士を撮り合ったりしながら、4人が1台のカメラに収まりながら歌っていくという、ももクロらしいワチャワチャ感も飛び出す。 さらに、テレビアニメ「ポケットモンスター ベストウィッシュ」のEDテーマで、2024年のファンクラブイベント「ももいろクローバーZ 16周年ファンクラブイベント ~あつまれ、エンジェルアイズ!~」でも盛り上がった「みてみて☆こっちっち」を披露。 その後、再び4人がトロッコに乗ってメインステージに戻ると、ちょっと様子のおかしい高城。サンタ帽にサングラス、白髭というコスチュームでステージに無言で立っていたが、その後、その高城は偽者と判明。会場内に本物の高城の声だけが流れると、「れにちゃんを探せゲーム」という企画コーナーへと突入する。 客席内に巨大なプレゼントBOXが3つ登場し、その中のどこかに高城が入っているらしいということで一気に開けるが、高城の姿は見当たらず。この茶番がどんなオチへ向かうのかと誰もが不思議に思っていると、ビジョンには会場のエントランスに置かれた雪だるまが映し出され、中から満面の笑みを浮かべた高城が登場するというサプライズ演出に。 そして、客席後方からアリーナに登場した高城が再びトロッコの上に立つと、先日、横浜赤レンガ倉庫で開催した「毎日がクリスマス 2024 -15th Anniversary-」で初披露された高城のソロ曲「Sing! Swing! X'mas!」をパフォーマンス。 トロッコで移動しながら歌唱し、最後に「メリークリスマス! この後も盛り上がっていきましょう!」と締めくくると、「JUMP!!!!!」からスタートしたももクロとモノノフの笑顔あふれる一連のブロックが終了した。 ■佐々木彩夏がダンサーを従えソロ曲を披露 ここで再び映像パートに。DAY1でもカオスな展開でモノノフを驚かせた佐々木のターンで、佐々木がみんなの乗っていたエレベーターを吸い込み、そして吐き出すとエレベーターは電子レンジへと変化。そこにいろいろな食材を入れ込んで調理していくが、出来上がったのはハンバーガー。佐々木がハンバーガーを手にしたところで映像は終了し、佐々木のソロパートがスタートする。 衣装チェンジした佐々木はダンサーを従えて登場し、ソロ曲「My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)」を披露。曲に合わせて、会場内には香ばしいベーコンの香りが漂ってくる。続いて、ポップでカラフルな映像をバックに、同じく衣装チェンジした3人が合流し、3分間ぴったりで展開されるパーティーチューン「HOLIDAY」へ。 続くMCパートで、ベーコンやハンバーガーの香りを表現した演出の種明かしをすると、モノノフからは驚きの声が上がる。そして、最新アルバム『イドラ』から、始まりのセリフとかわいらしい振り付けが印象的な「Friends Friends Friends」。 さらに、“佐々木彩夏with ももメイツ”名義で発表されていた「ヘンな期待しちゃ駄目だよ…?」という清竜人楽曲を2曲続けて披露。この曲では会場にチョコレートの香りが充満して、曲の甘い雰囲気をより高める効果を発揮。4Dならではの“香り”の演出が取り入れられたブロックとなった。 ■これまでのネタバラシ的なトークを繰り広げる 再びエレベーター内の映像パートに戻ると、百田が次に押したボタンは“23”。12月23日の雪景色の中へとワープし、王道の“ももクリ”感を堪能できる冬曲ブロックへと突入する。 LEDビジョンに舞い落ちる雪の結晶や街のイルミネーションが映し出される中、「今宵、ライブの下で」からスタートすると、百田のせりふ「ここにいるよ ずっとここにいる」で大歓声が上がり、クリスマス感が一気に高まっていく。 続いて、クリスマスバージョンの「Hanabi」。ステージ後方のLEDビジョンが大きく4分割されると、終始4人の顔がアップで映され続ける。ブルーの照明とペンライトに照らされる中、クリオネを表現したような白の衣装も相まって、モノノフは天使みを感じる推しの表情を見逃すまいと見詰める。 そして暗転後、美しいピアノのイントロが流れ出すと冬の街の映像へと切り替わり「空のカーテン」へ。4人はステージ中央の高台に座った状態で歌いつないでいく。 ミラーボールが回る中、オーロラを表現した映像をバックに4人が浮かび上がるような美しい演出となったが、このブロックはまさに“THEももクリ”といった選曲の妙と“雪”の演出が映える尊いブロックに。 次のMCパートでは、ここまでのブロックのネタバラシ的なトークを展開。最初の映像で4人それぞれが、今回の“ももクリ”のためにたどり着いたテーマについて、玉井が“光”、高城が“笑顔”、佐々木が“香り”、百田が“雪”という4つだったこと。そのコンセプトに沿って、ここまで4つのブロックで構成されてきたことが明かす。 そして、制御ライト演出の終了を告げると、話題はそれぞれのソロパートの話になり、最後のソロパートとして百田が8人のダンサーと共に「クリスマスしよ」を披露。曲の後半からはメンバー3人も加わり、ワチャワチャとしたパーティー感も演出。多幸感あふれるクリスマスブロックを締めくくると、再び映像パートへ。 ■最高のフィナーレを迎えた“ももクリ” 映像では、エレベーター内の4人がここまでの4つの演出テーマを振り返り、最高のクリスマスになると確信。そして、“24”のボタンを押して最後のブロックへ。 “ももクリ”DAY2ラストブロックは、新旧の人気曲が並ぶライブパートに。クリオネをイメージしたオーバードレスを脱ぎ、4人それぞれが異なるデザインの衣装にチェンジすると、夏フェスやロックフェスでも定番となりつつあるタオル曲「BLAST!」からスタートする。 サビでタオルを回して一体感が生まれると、打ち込みのサウンドに乗せてエモーショナルに展開する「momo」へ。曲の展開ともマッチして、ギラギラなレーザーの演出が冴えわたる。そして、最新アルバム『イドラ』収録曲「Heroes」に続くと、本編最後は“ももクリ”を象徴する1曲「白い風」。 この曲が聴きたくて“ももクリ”に参加しているというモノノフも多い人気曲で、白い光と雪の演出も加わり、“ももクリ”らしい最高のフィナーレを迎える。 そして、最後の映像パートへ。DAY1ではエレベーターが宇宙空間に飛んでいくというハプニングで終わったが、DAY2では4人が「メリークリスマス!」と叫んで“25”のボタンを押し、会場からの大きな拍手に包まれながら、本編は無事に終了した。 ■アンコールでは2024年リリースのシングル曲を畳み掛ける その後、4色のペンライトで染まる会場からアンコールが沸き起こり、アンコールに応える形でいつもの「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れ出すと、待っていました!とばかりに、モノノフは再び戦闘モードに。 本気のコールが場内に響き渡る中、4人が再びメンバーカラーの衣装でステージに登場。「レナセールセレナーデ」「やわく恋して ~ずっと僕らでいられますように~」という2024年リリースのシングル曲を立て続けに披露する。 最後のMCパートでは、DAY1とは異なる結末を迎えた映像パートを振り返り、最高のクリスマスにたどり着けたことを祝福し合うと、玉井から新たな情報解禁が。2025年5月6日(火)に、東京・日本武道館でソロコンサートを開催することをサプライズ発表。 そして、百田が「もう一度、みんなの近くに行くので、まだまだ盛り上がっていきましょう」と呼び掛けると、“ももクリ”には欠かせない「僕等のセンチュリー」へ。再びトロッコでファンサをしながらアリーナを回ると、最後は百田の「せーの!メリークリスマス!」の掛け声から「サンタさん -ZZ ver.-」へと続く。 曲の中盤、ライブを盛り上げたダンサーの紹介パートを挟み、メンバーがトロッコからメインステージへと戻り、最後は銀テープが飛び出す中で、2日間の新たな“ももクリ”は大団円を迎えた。 ■年明け4月には恒例の「春の一大事」を開催 ももいろクローバーZは恒例の「ももいろ歌合戦」で2024年を締めくくると、年明け4月には恒例の「春の一大事」を新潟・新発田で行う。 また、2025年も百田がソロツアーをし、玉井は日本武道館でのソロコン、高城は2ndソロアルバムの発売とZeppソロツアーの開催が決定。 2025年も引き続き、ソロでの活動により進化を見せつつ、4人がそろったときには、今回の“ももクリ”のような多幸感あふれるステージを見せてくれるだろう。 ■「ももいろクリスマス2024-HOLY 4D NIGHT-」DAY2 ◇12月22日(日) ◇埼玉・さいたまスーパーアリーナ <セットリスト> M01.WE ARE BORN M02.MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰 M03.桃照桃神(モモテラスモモミカミ) M04.Spicy Girl M05.JUMP!!!!! M06.ザ・ゴールデン・ヒストリー M07.みてみて☆こっちっち M08.Sing! Swing! X’mas! M09.My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ) M10.HOLIDAY M11.Friends Friends Friends M12.ヘンな期待しちゃ駄目だよ…? M13.今宵、ライブの下で M14.Hanabi M15.空のカーテン M16.クリスマスしよ M17.BLAST! M18.momo M19.Heroes M20.白い風 EN1.レナセールセレナーデ EN2.やわく恋して ~ずっと僕らでいられますように~ EN3.僕等のセンチュリー EN4.サンタさん -ZZ ver.- ※「ヘンな期待しちゃ駄目だよ…?」「クリスマスしよ」の最後には白抜きハートマークが入る