イタリアGP初日の角田裕毅、「まだ理解しきれていない部分が多くある」と課題を指摘…コースには「ドライブしやすくなった」と好印象!
F1第16戦のイタリア・グランプリが開幕し、8月30日には2度のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。 【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介! 全面的な路面の再舗装等によるパフォーマンスへの影響が注目される中、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は、チームにとってのもうひとつのホームレースとなるこのレースウィークエンドの初日、FP1では23周を走行してベストタイムは全体13番手となる1分22秒714を計測し、続くFP2では20周回で1分21秒735と、こちらは16番手に止まっている。 角田はチームの公式サイト等を通して、「少しばかり難しい1日になりました。まだ、理解しきれていない部分がたくさんあると思います。コースには幾つかの変更があり、新しく舗装し直されて、ドライブしやすくなった感じがしました。また縁石も変わって、より攻められるようになりました。まだ初日ですが、エンジニアたちがデータから、明日に向けての改善の余地を見つけてくれることを期待しています」との声明を発した。 彼はまた、メディアのインタビューでは「アスカリシケインはこれまでと縁石の使い方が違いますが、問題ありません」と具体的にコースの攻略方法に言及し、「まだFP3があるので、そこで車やコースについて理解し、進歩していくつもりです。まだ希望は十分にあります。思ったほど簡単ではありませんが、データを確認し、それを活かしていきます」とも語っている。 RBのレーシングディレクターであるアラン・パーメインは、ダニエル・リカルドがFP2で8番手につけたことで「まずまずの良い1日」と初日を振り返る一方で、角田については「FP2はあまり良くなかった。セットアップでミスをしてしまい、その点については彼に謝罪したい。ミディアムタイヤでの走行が上手くいかず、正しいセットアップが完了すると、今度は赤旗が出たことで、ソフトタイヤでのタイムが記録できなかった。彼の車はオーバーステアが強いので、FP3に向けて改善する予定だ」とコメントした。 各国の専門メディアの報道では、『NEXTGEN-AUTO』が「角田はFP2で16番手に終わったものの、再舗装には好反応」と綴り、モンツァでの「VCARB01」のパフォーマンスについてはリカルドの好結果もあって「高いポテンシャルを示した」とポジティブに評価。一方、イタリアの自動車『MOTORIONLINE』は、以下のようにRB、角田の初日を振り返っている。 「RBの両ドライバーにとっては対照的な金曜日に。リカルドは順調なスタートを切り、車にもすぐに馴染んだことは、そのタイムからも証明されている。一方で、このオーストラリア人ドライバーとは逆の状況にあったのが角田だ。彼はランキングの下位に位置し、FP1では13番手、FP2でも16番手止まり。日本人ドライバーの車にはまだ、多くの作業が必要だ」 構成●THE DIGEST編集部
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