【ロンドン時事】週明け30日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数（FTSE100）は前週末終値比83．81ポイント（1．01％）安の8236．95で引けた。 　ドイツ株式主要40銘柄指数（DAX）は0．76％安、フランスCAC40種指数は2．00％安、ストックス欧州600種指数は0．98％安だった。 　欧米自動車大手ステランティスや独同業フォルクスワーゲン（VW）が2024年通期の業績見通しを下方修正したことを受け、自動車株を中心に売りが膨らんだ。4～6月期の英国内総生産（GDP）改定値が前期比0．5％増と、速報値（0．6％増）から下方修正されたことも英国株の下押し材料だった。 　FTSEの構成銘柄では、不動産サイト大手ライトムーブが7．66％安と急落。「メディア王」ことルパート・マードック氏率いる豪REAグループが買収提案を撤回したことが嫌気された。医療機器・精密部品大手スミスグループは4．77％安、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループも4．46％安と売られた。 　DAXでは、高級車メーカーのポルシェが4．31％安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが3．78％安、VWグループの持ち株会社ポルシェSEが2．86％安と下げを主導。半面、ヘルスケア大手フレゼニウスは1．88％高、素材化学大手コベストロは1．86％高、日用品大手ヘンケルは1．42％高で取引を終えた。