Aスクエア、4月1日に利用開始 まちづくりの拠点として期待【山陽小野田】
山陽小野田市がLABV(官民協働開発事業体)プロジェクトの核事業として、中央2丁目の市商工センター跡地で建設を進めていた複合施設「Aスクエア」が完成し、4月1日から利用開始となる。公共施設と民間施設を複合的に整備・維持管理・運営し、産学官金の連携によるまちづくりの拠点として期待されている。 市が公有地、民間事業者が資金を出資した事業体によるプロジェクト。2022年7月から同センターの解体を始めた。鉄筋一部鉄骨造りの5階建てで、延べ床面積は4843平方㍍となる。 公共機能は市中央福祉センターと公園通出張所、市民活動センター、地域職業相談室(ふるさとハローワーク)など。民間は小野田商工会議所、山口銀行小野田支店などに加えて、チャレンジショップとして飲食店が出店する。 最大で190人を収容できる複数の会議室も整備。3階には入居者限定の交流ラウンジを設け、3~5階に設けた山口東京理科大学生寮の入居者を含んだ交流の場としての活用も期待される。 プロジェクトの実施主体は市、同商議所、山口フィナンシャルグループと、事業パートナーの富士商グループホールディングス、長沢建設、エヌエステクノら計9者による共同事業体「山陽小野田LABVプロジェクト合同会社」。事業期間は35年間で、維持管理を含む総事業費は36億円。 27日に行われた内覧会で、同パートナーの代表社員である合人社計画研究所(本社広島市)の橋本稔広経営企画部長は「第2、第3と連鎖的に進めていくのがこの事業の特徴。どんな交流が生まれてにぎわいが戻るか、地域と共に考えていきたい」と話した。 オープニングセレモニーは、4月2日に同所で開かれる。