<リオ五輪予選速報>日本、中国に惜敗で五輪出場は絶望的
後半13分、グー・ヤーシャにペナルティエリア手前あたりでボールをキープされ、シュートを許す。日本は人数をかけて守りにいき、熊谷がボールに触れたが、その間をすり抜けるようにしてミドルシュートがゴールネットを揺らした。2点を追う日本は、20分、今大会切れている横山がゴール前で一度は相手に流れたボールを奪うと切り返し、マークを外し右足でゴール。 1点差につめた日本は、22分には中島に代え川澄を投入した。33分には宮間の右からのコーナーキックに田中がフリーになって頭で合わせたが、惜しくもキーパーにパンチングで防がれた。41分には鮫島に代え高瀬を入れて攻撃に厚みを加えたが、ゴールを割ることができなかった。 試合後、佐々木監督は、「可能性があるかぎり、あと2戦みんなで戦っていきたい。気持ちを整理することが一番。しっかりと気を引き締めて、こういった状況でも一体になって次の試合に取り組みたい」と、沈痛な表情。唯一の1点を奪った横山にも、「いつ潰れてもいいように前半から飛ばしていくことを心がけた。でもなかなかリズムが作れなかった。最初からもっと勢いをもってやりたかった、自らのペースでできなかった。ゴールを決めても、勝たなければ意味がない。最後まで、少しでも可能性を信じて、なでしこらしく戦いたい」と笑顔がなかった。 宮間は耐え切れずに涙を流した。 「応援して下さった方に申し訳ないと思う。3試合を通じて、うまくいっていないという感覚はあまりない。結果をだせないのが、うまくいっていないところ。自分たち次第なので、がんばりたい。死にもの狂いでやっているつもりだが、足りないということなので、もっとやりたい。チームがバラバラにならないように。みんな、ここに賭けてやってきているので最後までやりたい」 3月7日の中国ー韓国戦で、中国がドロー、もしくは勝利すれば、中国の勝ち点が「8」以上となり、その時点で日本の五輪出場の可能性は消滅する。