57作家、平和願う力作 牛久で現代美術展開幕 茨城
茨城県の県南地域で活動する作家を中心に紹介する「うしく現代美術展」(同実行委主催)が17日、同県牛久市柏田町の市中央生涯学習センターで始まった。今回の展示は、海外で起きている戦争や紛争を念頭に、美術が平和を実現する原動力となれるように願いを込めて「NO ART NO PEACE!(アートなくして平和なし)」と題した。日本画や書、立体など、多彩な分野の作家57人が力作を並べた。同展は1995年に始まり、29回目。 筑波大特命教授(日本画)の太田圭さんは「生まれ育った所だけが故郷ではない気がしている」という迷いを、薄い和紙のコラージュの作品で表現した。彫刻の松本淳志さんは、重そうなリュックを足元に置いた登山者の立像を出品した。 同実行委の大山九八委員長は「細かい描写の日本画から彫刻まで、変化に富んだ作品がそろった。近隣の方はぜひ足を運んでほしい」と話している。会期は12月1日まで。
茨城新聞社