送検される池井容疑者（4月5日、北海道警函館中央署）

　北海道函館市で4月2日、自らの勤務先兼アパートに侵入し放火したとして逮捕された52歳の男は、会社事務所内の複数箇所に火を放ち逃走していたことが分かりました。 　建造物侵入と現住建造物等放火の疑いで4月5日に送検された函館市の会社員池井一季容疑者(52)は4月2日午前4時30分ごろ、市内の建築会社に侵入して火をつけて建物を焼いた疑いが持たれています。 　建物1階は池井容疑者が勤務する建築会社で、2階は3戸が入るアパート。全員逃げて無事でした。 　その後の調べで、池井容疑者は会社事務所内のソファをはじめ、複数箇所に火を放ってその場から逃走していたことが分かりました。 　火は燃え広がり壁や置かれていた雑誌などを焼き、約40分後に消し止められていました。 　調べに池井容疑者は「その通りです」などと容疑を認めているほか、会社に対する不満を口にしていてます。 　池井容疑者と会社の間には何らかのトラブルがあったとみられ、警察が事件に至った経緯や動機などを調べています。