「負けた時は食事会場行けずマクドナルド…」甲斐拓也語る ソフトバンク悪夢の12連敗
―― ゴールデングラブ賞を逃したときに「今年は何一つ誇れるものがなかった」と話していましたが 「ゴールデングラブ賞を取れなかったことはめちゃくちゃ悔しかったですよ。うわっ!やっぱり落ちるんだと、でも、結局チームが勝ってないんだからと僕は思ったんで。結果を考えたときにチームを勝たせなかったのがキャッチャーの全てと思います。 オリックスの若月健矢捕手や森友哉捕手に勝っているとは思わないですし、実際に負けてます。でもそういった悔しい経験もプラスにかえていきたい。物事には絶対に意味のあるタイミングがあると心に留めているので次にいかしていきたい」 ほとんどの試合でマスクをかぶるも、エースの千賀滉大がメジャーに移籍したこともあり、チーム防御率はリーグ4位の3.27。「勝てば投手のおかげ、負ければ捕手のせい」を信条とする甲斐選手にとって苦しい1年となりました。 ■「育成出身なので苦しい時も耐えられる。忍耐強く戦うのが大事」 「チーム、選手、ファンのために勝たないといけないということが一番です。例えばシーズンが終わって80勝しても60敗はしているわけです。60敗は悔しい思いをしているわけですが、そうならないように何とか耐えて、連敗の時も絶対あるんで、その時にどれだけ自分の中で踏ん張れるか、忍耐強く戦うのが大事になってくる」 ―― 甲斐選手は辛抱強いとおもいますが、秘訣はありますか 「いや、やるしかないですもんね。辞めますとは言えないじゃないですか。家族もいるし、やるしかありません。プロ野球の選手として試合に出ることはすごく幸せです。僕は育成で入団し、まさかプロ野球選手になるとは思わなかったんですが、試合に出たいと思いやってきて1軍での悩みなんか幸せと思えるんで耐えることができると思います。 だって育成のときの悩みなんかどうにもできませんよね。二桁の背番号が欲しいと思っても解決できません。今の1軍の悩みっていうのはどうにかできる悩みと思います。純粋に野球を楽しむことが大事で、野球を楽しむ人が最強だと思います。きついとも思わない、ストレスも感じない、野球を楽しむシンプルなことが重要です」