【先出し!注目新馬/函館】キスメットの母は大波乱演出のミナレット 新種牡馬ルヴァンスレーヴ産駒のグランシャットは素質あり
【6月22日・土曜函館5R=芝1200メートル】
◆カルプスペルシュ(牝=父シュヴァルグラン、母パロネラ・石坂) 12日に函館芝で古馬1勝クラスと併せて追走併入(5ハロン68・0ー12・4秒=直線強め)。セレクトセール出身(23年1歳=落札価格4000万円)で、近親にダノンエアズロックやプリモシーンがおり、血統的にも注目だ。 「追い切りは前半促しつつでしたが、しまいはしっかり動けていたし、順調にきています。馬体のバランスもいい。先々は距離も持ちそうだが、仕上がりがいいので千二でも対応できると思います」と藤田助手。馬体重は440キロ台で、鞍上は鮫島駿を予定。 ◆グランシャット(牝=父ルヴァンスレーヴ、母デリケートアーチ・宮田) ※23日の芝1200メートルと両にらみ 3歳時(18年)にジャパンDダービー→南部杯→チャンピオンズカップとGⅠ3連勝でダート王の座に就いた父の初年度産駒。母デリケートアーチはJRA2勝で、牧場から直接競馬場入りしてゲート試験に合格。順調な乗り込みを消化している。 「まだ非力で良化の余地は残しますが、ゲート試験はすぐに受かって順調にきました。軽い走りをするので芝でも走れそう」と沢江助手。正式な出否はジョッキーが騎乗予定の最終追いで判断されるが、柔らかい筋肉の持ち主で素質は高そう。馬体重は430キロで、鞍上は横山和。 ◆ブリッツアロング(牡=父シャンハイボビー、母シトリカ・上原博) ※23日の芝1200メートルと両にらみ 父はBCジュヴェナイル(12年)など米GⅠ2勝を挙げ種牡馬入りし、19年から日本でけい養。国内産の産駒としては今年が3世代目となる。函館入り後も入念な併せ馬を消化して仕上がりの良さが目を引く1頭だ。「美浦でゲート試験に合格し、ウッドで1本時計を出してから函館入りしました。水準級に動けていますし、ダート血統だけど芝の追い切りで乗った大野騎手(レースでも騎乗予定)が〝芝でも大丈夫そう〟と言ってくれました。まだ緩さはある中で息遣いも悪くない」と鵜木助手。馬体重は470キロ。 ◆ミッドナイトゲイル(牝=父ドレフォン、母ミッドナイトラヴ・小栗) ※23日の芝1200メートルと両にらみ 母は阪神芝7ハロンで新馬勝ち。栗東坂路で5月30日に4ハロン56・0ー12・8秒をマークしての函館入り。12日の芝では日曜(16日)に新馬勝ちしたニシノラヴァンダに2馬身遅れたが、5ハロン64・2ー11・8秒と上々の時計を計時した。「水準以上の走りをしているし、(1週前に)芝でしっかり追って走れる態勢は整った。スピードがあって距離は合う。馬体も仕上がっていますよ」と久保田助手。馬体重は450キロで、鞍上は小林勝。
【6月23日・日曜函館5R=芝1200メートル】
◆キスメット(牡=父ビッグアーサー、母ミナレット・大和田) 母は最低人気だったGⅠヴィクトリアマイル(15年)で3着に好走し、3連単2000万円超の大波乱を演じた実力派。12日の函館ウッドでは古馬1勝クラスを相手に追走して楽々と半馬身先着(5ハロン68・5ー12・9秒)。活気に満ちた走りで素質の高さをうかがわせた。「美浦でゲート試験に合格してから4、5本追って、函館入り後に強めをやりました。追うごとに動きがしっかりして時計も詰まってきたし、芝の動きも良くて条件も合いそう」と渡辺助手。馬体重460キロで、鞍上は内田博を予定。
東スポ競馬編集部