準絶滅危惧種のヘビ・シロマダラ 徳島県阿波市と美馬市で発見
徳島県阿波市土成町と美馬市穴吹町で、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているヘビ「シロマダラ」が見つかった。 ライオンの赤ちゃん誕生、とくしま動物園 土成町では4月10日午前10時ごろ、岸田茂さん(71)=阿波市市場町切幡、農業=が山林で山菜採りをしていたところ、体長60センチほどのシロマダラが足元にいるのを発見した。 岸田さんは、約30年前に母親がマムシにかまれたのをきっかけに、ヘビの種類について図鑑などで勉強するようになったという。「ヘビは苦手だけど、多くの人に見てもらいたいと思って撮影した」と話した。 穴吹町では4月29日午前10時40分ごろ、佐光楓太さん(15)=徳島市国府町日開、アルバイト=が家族3人で百々(どんど)の滝を見に行った帰りに、体長約40~50センチのシロマダラが岩垣にいるのを見つけた。 佐光さんは動物好きで、2年前からヘビを発見した際には必ず写真を撮っているという。今回、シマヘビやヤマカガシなどに続いて6種類目の撮影に成功した。「シロマダラは出合ってみたかった憧れのヘビ。発見できて興奮した」と喜んだ。 県立博物館によると、県内全域に生息しているが、夜行性のため人目につきづらい。年に1~2件ほど目撃情報が寄せられるという。