鶏胸肉が「しっとり」おいしくなるコツ。特売肉でも簡単にできてプルップル
家計の味方の鶏胸肉。お財布にはやさしいですが、パサつきがちだったり、ボリュームがなくて子どもが喜んでくれなかったり…。そんな「鶏胸肉あるある」を解消する方法を、Instagramで料理を発信している元イタリア料理店店長・朝倉駿さんに教えてもらいました。
ほったらかしで完成!しっとり「鶏ハム」レシピ
「手抜きと思われるかもしれませんが、鶏胸肉をしっとりさせるには“ほったらかし”がいちばん理にかなった方法なんです」と話すのは、このたび初のレシピ本、『究極のうまみレシピ』(飛鳥新社刊)を上梓した朝倉駿さん。 「下味をもみ込んで真空状態にし、お湯に浸けておくだけで、しっとり鶏ハムが完成! 難しく見えがちな真空状態も、水を使うと意外と簡単にできます」
●世界一簡単な鶏ハム
【材料(つくりやすい分量)】 ・鶏胸肉 1枚(約280g) ・A[塩約3g(鶏肉の1%) 砂糖約1g(鶏肉の0.3%)] ・サラダ油 少し ・ゴマ油、塩(好みで) 各適量
【つくり方】
(1) 鶏肉は冷蔵庫から出して30分置く。ジッパーつきのポリ袋に鶏肉を入れ、(A)をまぶすように加えてよくもみ込む。サラダ油を加えてなじませる。 (2) 袋を水に浸し、空気を抜きながらジッパーをしっかり閉める。鍋に水1Lを沸騰させ、火を止めて鶏肉の袋を鍋に浸し、フタをして15分置く(鶏肉が300g以上ある場合は20~25分置く)。 (3) 鶏肉を鍋から取り出し、袋入りのまま15分置き、余熱で火を通す(鶏肉が300g 以上ある場合は20~25分置く)。鶏肉を食べやすいサイズに切り、器に盛り、好みでゴマ油と塩をふる。 袋に入れたまま冷蔵で2~3日保存可 ポリ袋を水の中に沈めると空気を抜きやすい。口から水が入らないよう注意しつつ、真空に近い状態にしてください。
ボリューム満点で家族も満足!鶏ハムを使ったアレンジ
「つくった鶏ハムは、ぜひアレンジして楽しんで! 甘辛いソースをかければよだれ鶏にもなります」 「また、胸肉をモモ肉に変えてつくった鶏ハムを細かく手でさき、目玉焼きやネギダレソースと一緒にご飯に乗せれば台湾風のジーローハンに。本場では八角や五香粉を使いますが、代わりに青ジソと長ネギ、白だし、そして鶏の肉汁のうま味を加えてまとめてみたら絶品でした! 卵を崩してワシワシ混ぜて食べるべし!」 特売の鶏胸肉もしっとりプルプルになる朝倉さん式鶏ハム。ぜひ、アレンジまで楽しんでみてください。 『究極のうまみレシピ』(飛鳥新社刊)には、ほかにも自宅で簡単にお店レベルの料理がつくれるレシピが載っています。
ESSEonline編集部