<最高の花道へ―’22センバツ・東洋大姫路>支える人たち 部長・コーチ・マネジャー紹介 /兵庫
◆部長・コーチ紹介 東洋大姫路の野球部を藤田明彦監督(65)とともに支え、選手たちを鍛え上げてきた4人の指導者たちを紹介する。 ◇監督と二人三脚 三牧一雅部長 三牧一雅部長(65)は31年間にわたり、グラウンドの維持や寮の確保など環境整備に奔走し、陰からチームを支え続けてきた。1997年、藤田監督を説得しチームに招き入れてからは、二人三脚で甲子園を目指してきた。ともに3月末で退任し、「奇跡のようなプレゼントを子供たちにもらい幸せだ」とセンバツ出場をかみしめながら、最後の甲子園のベンチに臨む。 ◇母校で内野指導 平野真吾コーチ 内野手を指導する社会科教諭の平野真吾コーチ(41)は野球部OBで、藤田監督の就任時は高校2年生。「育ててもらった監督と部長に感謝し、選手たちには10年間甲子園に行けなかった先輩たちの思いも込めてほしい」と語る。 ◇ノート使い助言 大村進志コーチ 体育教諭の大村進志コーチ(42)は捕手を教える。試合や練習の内容を振り返る「野球ノート」で配球などをアドバイス。「村崎心捕手(2年)はエースの森健人投手(同)のいい部分を引き出せるようになった」と評価する。 ◇粘り強さを伝授 杉本栄二コーチ 外野手を教える杉本栄二コーチ(30)は野球部OBとして「伝統の粘り強いプレーを後輩たちに伝えてきた。どんな展開の試合でもゲームセットまで諦めずに戦ってくれる選手たちになってくれた」と活躍を期待する。【後藤奈緒】 ◆マネジャー紹介 ◇緊張をほぐす 森皐至さん 選手として入部したが、練習試合で満塁本塁打を放った2日後、痛みを我慢していた両足を疲労骨折。復帰後も打撃フォームや選球の感覚を取り戻せなかった。「チームメートのために何かできることはないか」と考え、2年の6月からマネジャーに転向した。 練習中は、チームが円滑にメニューをこなせるよう先回りして球などを準備し、試合中は選手の緊張をほぐすためプレーの話はしないようにしている。甲子園は記録員としてベンチに入り、「日本一のチームのマネジャー」を目標に選手たちを支える。 〔神戸版〕