仲野太賀「30歳を超えてから、予定を詰め過ぎずにちゃんと休むことを覚えました」
「必然的にアンコントロールな状況になれる旅のおかげで、心から伸び伸びできる」
仲野太賀さんが初めて岩松 了さんプロデュースの演劇に出演してから約13年。目標だったという主演という形で、再びタッグを組んだ舞台『峠の我が家』が10月25日(金)に、本多劇場にて開演。今回、稽古真っ只中に特別インタビューを敢行。前編に続き、後編ではお仕事論やプライベートについても伺ってきました。 【写真11枚】30歳を超え、俳優としても男性としても、ツヤのある魅力がグッと増した仲野さん!最近の気持ちの変化は? 〈全2回の後編/前編は記事下のリンクからご覧いただけます〉 ---------- ──30歳を超えてできるようになったことや、逆にやらなくなったことはありますか? 仲野さん(以下敬称略):そうですね…朝早く起きられるようになりました(笑)。多分年齢を重ねて、前より睡眠時間が減ったのかも。それまでは14~15時間くらい寝ないとダメだったのが、今は7~8時間寝れば大丈夫です。 ──起きてまず最初にすることはなんですか? 仲野:シャワー! ──ライフスタイルが変わったなって思われることはありますか? 仲野:夜遅くとか、朝まで飲むとかができなくなったんですけど、逆にそれがよくて、諦めがつくというか。これ以上体力的に楽しめないなって諦めがつくタイミングがようやくできてきて、帰ることに迷いがなくなりました。スパッと帰ろう!っていう。昔は体力が続く限り遊んでいたり、例えば仕事が早く終わった日とか1日をより充実させるためになんとか予定を入れて詰め込んでいたけど、それも少しずつ減ってきて、予定を入れすぎないことを覚えました(笑)。 ──その変化は仕事にどのような形で影響していますか? 仲野:疲れを持ち越すことがあまりなくなりました。毎日続く仕事のために、ちゃんと疲労を回復させる時間を取れるようになったのがよかったです。長風呂に入ったり、ストレッチとかもしています。 ──健康面で何か気遣っていることはありますか? 仲野:寝ることですね。そこだけは譲れないです。 ◆必然的にアンコントロールな状況になれる旅のおかげで、心から伸び伸びできる ──旅好きで知られる仲野さんですが、ご自身にとって旅はどんなものでしょうか? 仲野:心の栄養をもらえるもの。作品と作品の間で休みができたタイミングで旅に行ったりするんですけど、自分の知らないこととか、予期せぬこととか、僕、ハプニングも楽しめるタイプなんですよ。アンコントロールな状況に自分を放り込むとすごく伸び伸びできる。だからあえて山の中に入ったりして、極限までヘトヘトに疲れ切ったりするのが、むしろ心地いい。自分の住んでいる狭い世界だけにいると、細かいことまで考えて頭がパンクしてしまうことがあるんですけど、そういうときは自然の中に入ることで解放されて、全部がちっぽけに思えて、頭がスッキリします。 ──2026年に放送されるNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、主演の豊臣秀長を演じることが決定されていますが、俳優としてのキャリアの中で今後どんな役に挑戦してみたいですか? 仲野:ヒール役とかやってみたいですね。今まであまりなくて、ヒールっぽくても結局人間味がある役の方が多かったんですけど、とことんヒールに徹するような役もいつかやってみたいですね。 ──30歳を超えてから、俳優として気持ち的な変化はありましたか? 仲野:岩松さんと出会って10年以上経ちましたけど、それもついこの間のことのように思えます。当時は高校生でしたが、もう30代に入って、やはり時間はあっという間に過ぎていってしまうなと改めて感じたので、ひとつひとつの作品を大事にしながらやっていけたらいいなと思います。 ----------- 30歳を超え、俳優としても男性としても、ツヤのある魅力がグッと増した仲野さん。新作の舞台『峠の我が家』ではどんな色気のある姿を見せてくれるのか。岩松 了さんの作・演出に加え、仲野太賀さん×二階堂ふみさんの共演で生み出すケミストリーにも期待が高まります! インタビュー前編では、主演舞台への想いをたっぷり語っていただいています。 下のリンクからぜひチェックしてくださいね!