インテル株が7%超える下げ、製造部門の低調な見通しで失望売り
(ブルームバーグ): 3日の米株式市場で、半導体大手インテルの株価が過去2カ月余りで最大の下落。製造部門の赤字が拡大し、向こう数年は損益分岐点に達しない可能性があるとの見方を示したことで、失望売りが広がっている。
製造を担当する同社の新部門インテル・ファウンドリーの2023年の売上高は189億ドル(約2兆8700億円)と、前年の275億ドルから減少した。同部門の営業損失は52億ドルから70億ドルに拡大した。
これを受けた3日の取引で、インテル株は一時7.3%安と、1月26日以降で最大の下げ。同社株は年初から2日終値までですでに約13%下げていた。
インテルはパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)の事業立て直し計画の一環として、財務状況についてより詳細な説明を行っている。ファウンドリー部門は他社向け半導体製造を目指しており、同社の他部門からある程度切り離すことがその戦略にとって必要不可欠となっている。
同社は24年が損失のピークになると予想しており、インテル・ファウンドリーの営業損益が黒字に転換するのは「現在から30年末までの期間の中間点」になるとの見通しを示した。同社はまた、同部門の最高財務責任者(CFO)にロレンツォ・フロレス氏を指名した。
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原題:Intel Suffers Worst Decline in Two Months on Downbeat Outlook(抜粋)
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Ian King