「面白い場所」第一歩に リニア神奈川県駅の工事現場で音楽フェス 県と相模原市、JR東海が来月
県と相模原市、JR東海は11月9、10の両日、同市緑区で建設が進むリニア中央新幹線・神奈川県駅(仮称)の工事現場を会場に、アーティストらのライブパフォーマンスが楽しめる「さがみはらリニアフェスタ」を開催する。 約30メートル掘削した地下に特設ステージを設け、「かながわ観光親善大使」で歌手の河村隆一さんらがライブを披露。地下トンネル(高さ16メートル、幅18メートル、奥行き65メートル)では、リニアが走行するイメージやシールドマシン(大型掘削機)による工事進捗(しんちょく)の様子を壁面に投影するプロジェクションマッピングを行う。 地上ステージでも地元の高校生やJR東海音楽クラブによる吹奏楽の演奏などが予定されている。 リニアを巡っては、静岡工区の着工遅れで、JR東海が東京・品川-名古屋間の2027年開業を断念。早くとも34年以降にずれ込む見通しとなっている。 県駅は19年11月に着工し、工事が進捗しているが、開業までの有効活用策として黒岩祐治知事が「エンターテインメントの拠点」にできないかと模索。7月に現地を視察し、「エンタメの舞台としての可能性を感じた」と述べていた。
神奈川新聞社