ポリオ撲滅へ自転車で列島縦断 東京の宮崎さん根室の納沙布岬出発
小児まひの一種でもあるポリオの撲滅を目指し、国際ロータリー東京地区(第2750地区)のパストガバナー宮崎陽市郎氏(64)が1日から、本土最東端でもある北海道根室市の納沙布岬から日本横断のサイクリングチャレンジに挑戦。2日には釧路市の釧路センチュリーキャッスルホテル前を出発した。最西端の長崎県神崎鼻岬まで約2740㌔の走破を目指し、この間にポリオ根絶資金1000万円を集める計画だ。 宮崎氏は2023―2024年度東京地区ガバナー就任前の22年10月、趣味の自転車を生かし「エンドポリオサイクリングチャレンジ2750」に挑戦。最北端の宗谷岬から最南端の鹿児島県佐多岬まで2750㌔を走破、根絶資金を集めた。 そして今年度、地区の指導役であるガバナーを退任したことから、第2弾となる最西端を目指すことを決めた。 1日はあいにくの霧雨模様の中、納沙布灯台前に根室ロータリークラブ、根室西ロータリークラブの会員が集い、人差し指と親指で撲滅まで「あと少し」ポーズで記念撮影後、全員が宮崎氏とポリオ撲滅の「END POLIO(エンド・ポリオ)」装飾をした伴走車を見送った。 2日のホテル前には、国際ロータリー第2500地区第7分区ガバナー補佐の佐々木勉氏らメンバーが集合して宮崎氏を見送った。同地区ガバナーエレクトの佐渡正幸氏は「ポリオ撲滅運動はロータリークラブが40年間取り組んでおり、撲滅まであと少し。市民の皆さんに理解と協力をお願いしたい」と話している。 宮崎氏は22日のゴールを目指しており、「寄付を募りながらの挑戦。世界との約束であるポリオ根絶を達成できるよう頑張りたい」と力強くペダルを漕いでいる。ポリオはウイルスによる感染症で、国際ロータリーなどの活動により99%まで撲滅しており、世界での発症例はアフガニスタンとパキスタンのみという。募金はワクチン投与に充てられる。
釧路新聞