《ブラジル》福島県人会 日本酒「弥右衛門」試飲で堪能 大和川酒造、佐藤顧問が講演
また大吟醸用のコメは50%も精米するとの話に対し「もったいないのでは?」という質問が寄せられ、佐藤顧問は「お酒には食用のではなく、それ専用のコメを使います。外皮の部分はヌカとして肥料に、内側の米粉はお団子に利用する」と説明する場面もあった。 その後、川添さんによる日本の文化風習の中でどのように日本酒が使われるかの説明では、結婚式の三々九度のお神酒、祝い事の鏡割りなどが実演をしながら説明され、軽妙なポルトガル語の説明に笑いが絶えなかった。川添さんは「鏡割りの樽や三々九度の道具は無料で貸し出している」と利用を呼びかけた。 最後に五十嵐製麺の武藤さんが「喜多方ラーメン」の製造過程を説明し、「日本三大ラーメンの一つをお試しください」と締めくくり、本場の味を試食した。 来場者の上野三男さん(80歳、熊本県出身)は「普段はワインしか飲まないけど、今日の日本酒は飲みやすかった。とても味わい深かった」、宮谷テル子さん(79歳、福島県出身)も「昔、ブラジル産の日本酒を飲んで悪酔いしてから口にしなくなっていた。普段はワインだが、今日飲んだ大吟醸はとても気に入った」との感想を述べた。