どん底からの“返り咲き”…戦力外から這い上がった現役選手(3)独立リーグ経由で“覚醒”
オフシーズンに突入した2023年のプロ野球。今年もドラフト会議を経て新たなプロ野球選手が誕生した一方で、戦力外通告を突きつけられた選手もいる。しかし、どん底から他球団移籍を掴み、一軍戦力へと這い上がった選手も存在。ここでは、戦力構想外からの復活劇を見せた現役選手を紹介する。
藤井皓哉(福岡ソフトバンクホークス)
・投打:右投左打 ・身長/体重:183cm/87kg ・生年月日:1996年7月29日 ・経歴:おかやま山陽高 ・ドラフト:2014年ドラフト4位 戦力外通告、独立リーグでのプレーを経て、今やチームに欠かせない存在となっている藤井皓哉。今季は先発、中継ぎとあらゆる役割をこなしてチームに貢献した。 2014年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。高卒3年目の2017年に一軍デビューしたが、その後は目立つ結果を残せず、2020年オフに戦力外通告を受けた。 NPB球団からのオファーはなく、翌2021年は四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングドッグスでプレー。同年は先発として11勝・防御率1.12と圧倒的な成績を残し、オフに福岡ソフトバンクホークスと育成契約を結んだ。 2022年はオープン戦で好投を見せ、支配下登録と開幕一軍の座を奪取。21試合連続無失点を記録し、セットアッパーの座を掴んだ。最終的に55試合に登板し、5勝1敗3セーブ22ホールド、防御率1.12の好成績をマーク。 今季は先発、中継ぎとあらゆる役割をこなし、34試合(69回2/3)を投げ、5勝3敗9ホールド、防御率2.33の数字を残した。来季もリリーフ起用が示唆されており、勝利の方程式の一角として期待されている。
ベースボールチャンネル編集部