「目も見えず耳も聞こえない」フラフラの老犬を保護、懸命なケアに大反響「“終生飼育”をするという覚悟を持って」
■“終生飼育”は当たり前、飼いたいと思ったら「覚悟と責任を持って」
――元々ペットであっただろう動物を保護した、というニュースを頻繁に見かける昨今です。マダム・デコさんも猫を飼われています。これから動物を飼いたいと思っている人へ向けて、心構えなどアドバイスはありますか。 「動物と暮すということは、この上ない幸せな時間、充実した人生を与えてくれる、と私は思っています。同時に、終生飼育ということは当たり前で初歩の初歩であり、彼らには自分たちと同様の幸せな時間や愛情、環境を与えるという義務とも言うべき覚悟と責任が発生すると考えています。大袈裟でしょうか? アンジィを保護してから、インスタクラムで「きずなの丘」という非営利団体の保護施設で保護された『やまじい』という15年愛情を受けずに飼われていた犬のことを知り、大変ショックを受けました。終生飼育を望みます、では全くだめだということを痛感しました。 動物、ペットも人間同様老い、病気にもなります。健康な時もワクチン等の費用もありますし、食事代、ペットシーツなど諸々の費用がかかります。ペットにかかる費用を捻出し、その費用が減ることがないように。もしそのような場合になっても、自分用のお金をそちらに回す覚悟が必要だと思っています。 今回、アンジィを保護して検査&1泊入院の病院代金は22,000円でした。フードや、仮住まいの小屋作りのために色々購入しましたし、今後もワクチンなど、費用は必要でしょう。3ヵ月経って飼い主が現れない場合は、終生お世話をする覚悟です」 ――ご自身で飼われている2匹の猫は、どのような経緯で飼われたのですか。 「今は2匹ですが、猫は5匹いました。どの猫も、行きがかり上、保護してしまった猫たちです。彼らも動物病院にはよく通いました。2週間ごとの点滴や、新しい手術法なども試し、できるだけのことをしたつもりです。そういう金銭的な負担があることをよく理解した上で、愛情をかけ、彼らにとって快適な飼育をお願いしたいと心から願っています」