【旬のそら豆】栄養師のイチオシ調理法“さやごと”“なる早”がポイント ビールのおつまみにも最高~!
「そら豆」の豆知識
ふかふかしたワタのベッドの中に、赤ちゃんのようにくるまれた豆の姿が愛らしい印象の「そら豆」。春から初夏にかけておいしくなり、ビールのおつまみとしても最高!です。この記事では、そら豆の栄養面の特徴や調理ポイントなどを解説します。 【画像】えっ…九州勢が圧倒? 「そら豆」が大好きな【県】圧倒的1位は? 「そら豆」の名前は、「空豆」とも書く通り、さやが空に向かって実ることに由来しています(実が大きく熟してくると、重さで下がります)。その歴史には諸説ありますが、ヨーロッパでは新石器時代の遺跡から発見されていて、世界最古の農作物の一つとも言われています。日本には天平時代から平安時代に中国経由で伝わったとされています。
「そら豆」の栄養ポイント
そら豆には、植物性たんぱく質が豊富に含まれています。また、糖質の代謝を助けて疲労回復を促すビタミンB1、たんぱく質の合成を手助けするビタミンB2、たんぱく質の代謝を促すビタミンB6、正常なDNAをつくるために欠かせない葉酸、コーラーゲン生成に不可欠なビタミンCが比較的多く、貧血予防や骨と血管の健康を保つ働きを助けるミネラルの銅も多め。“筋活”を効率的にサポートしてくれる、うれしい食材と言えそうです。 また、そら豆の脂質には血中コレステロールの酸化を防ぎ、血栓を溶かす手助けをするレシチンという成分が含まれ、動脈硬化の予防効果が期待されています。
「そら豆」の調理ポイント
●なるべく早く食べる そら豆がおいしいのは収穫後3日程度と言われるほど、時間が経つと鮮度と味が落ちます。さやの緑色が鮮やかでツヤがあり、ふっくらしているものを選び、買ってきたら、できるだけ早く食べること。さやから豆を出すと劣化がはじまるので、すぐに調理をしましょう。 ●さやごとゆでる・焼くが栄養の損失は少なめ そら豆には水溶性ビタミンが比較的多いため、ゆでる場合は栄養の流出を防ぐためにも、ゆですぎに注意。筆者のおすすめは、さやごと3分程度ゆでる方法。豆がふっくらとゆで上がり、さやが柔らかくなって、むきやすい利点もあります。