モビリーデイズ専用車載器、ICOCAなどに対応へ 広島電鉄社長が検討表明
広島電鉄(広島市中区)の仮井康裕社長は13日、新乗車券システム「モビリーデイズ」について、専用の車載機器でICOCA(イコカ)などの全国交通系ICカードや流通大手の電子マネーを使えるよう検討していると明らかにした。スマートフォンを持っていない人向けの専用ICカードに車内でチャージできるようにする意向も示した。 中区であった2024年9月中間決算の記者会見で説明した。仮井社長は「相手がある」と導入時期の明言は避けた。一方、「ソフトウエアの書き換えでできる」と強調。流通大手イオン(千葉市)の電子マネーWAON(ワオン)なども含め、導入の技術的な障壁やコストは低いとした。 カード型IC乗車券PASPY(パスピー)用の機器は交通系ICカードに対応しているが、来年3月29日にサービスを終える。広電は、その後はモビリーデイズ用と、降車時にだけタッチする交通系ICカード用の機器を設けると説明してきた。機器が一つになれば、観光客を含め、乗客は同じやり方で支払える利点がある。
中国新聞社