誘致なるか「2025年大阪万博」会場が夢洲の理由とは
電車が延伸すれば都心から約20分ほどのアクセス
一方、夢洲は後から候補地に追加された。ここは広大な空き地が広がっていることで、会場用地も広いことなどから決定に至った。まだ埋め立て中の場所もあるが、海のある部分の有効活用も考えているという。 また、交通アクセスについては、コスモスクエアと夢洲を結ぶ「夢咲トンネル」には、すでに鉄道部分が作られているため、比較的短い期間で鉄道を通すことも可能。昨年、大阪市が発表した「夢洲まちづくり構想(案)」では、この中央線のほかJR桜島線(JRゆめ咲線)、京阪中之島線の延伸なども盛り込まれている。 現時点では、大阪市内でも「最後の広大な空き地では」と仲谷さん。電車が延伸すれば都心までは約20分ほどのアクセスとなり、今後の発展への一歩となるだろう。
入場者数は約2800万人~3000万人の見込み
経済産業省が試算した万博開催時の経済効果は1兆9千億円。入場者の規模は約2800万人~3000万人の見込み。会場建設費は約1250億円となっている。 これだけの入場者が夢洲に来るとおもうと、すぐには想像できない。このような来場者の規模はどのように出しているのだろうか。仲谷さんに聞くと「これは愛知万博(入場者数:2204万9544人)を参考に、中部経済圏と関西経済圏の人口比を割り出したものです」と話す。 ただ、外国人観光客の入場者数も、愛知万博に来た入場者数と同じ割合で出しているものだという。「現在、大阪はインバウンドもあるので、数は変わってくると思います」と仲谷さん。決定すれば、どれだけ多くの人が夢洲を訪れることになるのだろうか。