長期休暇に増える空き巣被害 狙われやすい家5つの特徴と被害を防ぐ方法をプロがアドバイス
警察庁の統計によると、空き巣被害が多いのは「エアコンをつけなくても快適で、窓を開け放しにしやすい気温」となる10~11月頃。次いで、長期休暇の時期だといいます。ゴールデンウィークや夏休みの旅行中、大切な家財を守るにはどうすれば良いのでしょうか。綜合警備保障株式会社(ALSOK)に、「空き巣を呼び込みやすい家」の特徴と対策についてお聞きしました。 【本編を読む】「怖すぎる」 在宅中に空き巣に遭遇 “防犯対策”をまとめた漫画が役立つと話題に ◇ ◇ ◇
空き巣に狙われやすい家 5つのポイント
警察庁のウェブサイト「住まいる防犯110番」によると、空き巣や強盗等を行う犯罪者は、侵入する前に下見を行うケースが多いといいます。このとき確認するのは「お金があるかどうか」「侵入しやすい家かどうか」「逃げやすいかどうか」の3点。つまりこの3点への対策が、大切な財産や人命を守る最初の一手となります。では、どういう家が狙われやすく、どのような家が狙われにくくなるのでしょうか。HOME ALSOK事業部課長の松田博充さんにお聞きしました。 「空き巣や強盗に狙われやすい家には、大きく5つのポイントがあります。まず1つ目は、人通りや周囲に家が少ないなど『人の目が届きにくい』立地であること。犯罪者は人目を気にすることが多いです。人の往来が少ない立地の場合は、防犯カメラなどの設置をおすすめします。 2つ目は『死角が多い』こと。高い塀で囲まれていたり、植物がうっそうと茂っていたり、庭や家の周りに物が多く視界が遮られているなど、犯罪者が周囲から身を隠しやすい住居は要注意です。とくに戸建て住宅や低層階は気をつけてください。 3つ目は『防犯対策』がなされているか否か。防犯カメラやセンサーサイトを設置しておくだけで、『この家は防犯意識が高い』と感じ、侵入を避ける傾向にあります。 4つ目が『近所づきあい』。これは1つ目にも通じますが、周囲の方と仲が良く、何か異常があった場合に気づかれやすい家は、比較的避けられる傾向にあります。現代社会では近所づきあいを避ける傾向がありますが、街ぐるみで対策するのがなによりの防犯になることを覚えておいてください。 最後はやはり『カギ』。外出時のカギのかけ忘れは、空き巣にとって『侵入してください』と招かれているようなもの。すべてのドア・窓をチェックし、カギの閉め忘れがないか確認しましょう。大きい家にお住まいの方は、門扉にカギをつけるのも良いと思います。 また、たとえ在宅していても、夜間はすべてのカギをかけましょう。とくに夏場、暑いから、夜風が気持ち良いから……と窓を開けて寝てしまうと、侵入強盗に大切な家族を傷つけられる可能性が高まります。エアコンなどを活用し、必ず窓を閉めるようにしてください」