公明新代表に斉藤鉄夫国交相を起用へ 幹事長など歴任、自公過半数割れで安定感に期待
公明党は、衆院選で落選して辞任を表明した石井啓一代表(66)の後任に、斉藤鉄夫国土交通相(72)を充てる方針を固めた。7日の中央幹事会で後任を推薦し、9日の臨時党大会で正式に決定する。複数の関係者が2日、明らかにした。 【表でみる】公明党・石井代表の後任候補 公明は、衆院選で公示前を8議席下回る24議席にとどまり、石井氏ら現職幹部が複数落選した。自民、公明両党が過半数割れし、政局が流動化する中、党幹事長を務めるなど経験豊富で安定感のある斉藤氏が適任と判断したとみられる。 党内では代表人事を巡り、刷新感や世代交代を重視し、岡本三成政調会長(59)を推す声もあった。だが、国民民主党との政策協議を控え、岡本氏は留任が有力となった。 斉藤氏は衆院広島3区選出で、現在11期目。環境相や党政調会長などを歴任した。1日の記者会見では、党代表への意欲について明言を避けながらも「党勢拡大に全力を挙げていく決意だ」と強調した。第2次石破茂内閣が発足した際は国交相を退任するため、公明は後任の閣僚ポストなどの人選を急いでいる。 石井氏は、代表を8期15年務めた山口那津男氏の後継として9月28日に代表に就任したが、衆院選後の10月31日の党会合で辞任を表明した。