イーサ現物ETF、SECが承認に道開く-暗号資産業界の節目に
(ブルームバーグ): 米証券取引委員会(SEC)は、世界2位の暗号資産(仮想通貨)イーサに直接投資する上場投資信託(ETF)の将来的な取引開始に道を開いた。デジタル資産業界は重要な節目を迎えつつある。
SECは23日、CBOEグローバル・マーケッツやナスダック、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が運営する取引所がイーサ関連の金融商品を上場させる計画を承認した。先週までは承認の可能性は低いとみられていた。
SECの承認を受け、米国でのイーサ現物投資型ETF取引にとって重要なハードルが取り除かれた。発行企業は今後、SECから個別に承認を得る必要がある。期限は設定されていない。
シンガポール時間24日午前8時56分(日本時間同9時56分)時点でイーサは1.5%高の3810ドル。ETFが承認される方向を示す兆しを受け、今週に入り24%上昇している。
流動性プロバイダー、GSRマーケッツのリッチ・ローゼンブラム社長は、今回の動きは暗号資産にとって大きな節目だと述べた。
ヴァンエック、アーク・インベストメント・マネジメント、ブラックロック、フィデリティ・インベストメンツなどは、イーサ現物投資型ETF投入レースで先行者利益を確保しようとしている。今年初めに承認されたビットコイン現物投資ETFには多額の資金が流れ込んでおり、こうした企業の関心は高まっている。
イーサ現物投資型ETFの承認期待再燃、申請書類更新の動き
原題:SEC Opens Door for US Spot-Ether ETFs in Landmark for Crypto (2)(抜粋)
--取材協力:Isabelle Lee、Benjamin Bain、Michael P Regan.
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Emily Graffeo, Lydia Beyoud