京阪「プレミアムカー」運転開始 車内Wi-Fiなど完備
京阪「プレミアムカー」運転開始 車内Wi-Fiなど完備 撮影:伊原薫 編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
京阪電鉄は20日、座席指定特別車両「プレミアムカー」が営業運転を開始した。淀屋橋駅6時40分発の一番列車は、満員の乗客を乗せて定刻に同駅を出発した。
赤とオレンジに塗り分けられた「8000系」の6号車に連結
このプレミアムカーは、京阪電鉄初となる有料指定席車両で、特急用車両のうち赤とオレンジに塗り分けられた「8000系」の6号車に連結される。 塗装は赤一色に金色の帯をまとい、従来は1両あたり2ヶ所にあった乗降扉は1か所に。車内は2人掛けの転換クロスシートから、リクライニングも可能な2+1列の回転式シートに変更された。
充電なども可能だ。車内Wi-Fiも
大型テーブルのほか電源コンセントも備え付けられ、ノートパソコンの使用やスマートフォンの充電なども可能だ。車内Wi-Fiも完備していて、プレミアムカーの乗客なら誰でも無料で使用できる。列車には専属アテンダントも常駐し、沿線の案内などきめ細かいサービスを提供する。
平日は上下計95本、土休日は上下計115本
一番列車の発車前には記念の出発式も行われ、同電鉄の中野道夫社長は「皆様に自信を持って提供できる車両やサービスができあがった。ぜひ、これまでになかった上質な空間で、移動を楽しんでほしい」と話した。 「京阪プレミアムカー」は、平日は上下計95本、土休日は上下計115本が、日中はおおむね1時間あたり4本の頻度で運転される。
料金は区間によって大人1人400~500円
乗車には「プレミアムカー券」の購入が必要で、料金は区間によって大人1人400~500円。駅窓口のほか、 専用インターネットサイト「プレミアムカークラブ」でも購入できる。ゆったりとしたシートに確実に座れる「プレミアムカー」で、これからは京阪間の移動がより快適になりそうだ。 (文/伊原薫/鉄道ライター) ■伊原薫(いはら・かおる)大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。