サロンコンサート200回の節目 市民タイムス塩尻ホールで開催
長野県塩尻市大門並木町の市民タイムス塩尻ホールで塩尻市洗馬のセバスチャン企画(酒井和彦代表)が毎月開き、気軽にクラシック音楽を楽しめる「サロンコンサート」が15日、通算200回を迎えた。訪れた約70人が、スカルラッティやテレマン、モーツァルトなどの作品を楽しんだ。 節目の公演は、バイオリンの平波華映さんと智映さん、クラビーアの木内栄さんの3人が演奏した。コーヒーの香りが漂う会場で、集まった人たちはゆったりと音楽を鑑賞していた。 2回目が初出演で、200回の4割ほどで演奏してきた智映さんは「お客さまとの距離が近く、演奏者が一体となって演奏できる、なかなかない空間」と話す。休憩時間にコーヒーを出している松本市蟻ケ崎6の豆工房の店主・小島十兵衛さん(75)は「みんながいい音楽に触れられる場」と評価した。 智映さんは「アンサンブルには、時間をかけて出来上がるものがある」と話す。酒井代表の知人で初回から聴きに訪れ、プログラムの折り込みなどを手伝っている長野市の津久井芳直さん(51)は「おこがましいが、聴くたびにレベルアップしている」と、演奏を受け止めている。 節目の公演にも、初めて訪れたという人がいた。酒井代表は「協力してくださった皆さま全員の顔が思い浮かぶ。誰一人欠けても、ここまで来られなかった」と感謝していた。
市民タイムス