【泣ける名作韓国ドラマ】大人が泣きたい日の“涙活”に一役買う2作品
人知れず、ほろりと泣きたい夜もある。そんな大人の涙活に推したい、泣ける&沁みる名作韓国ドラマをセレクト。強烈なタイトルと豪華キャストで話題となった『もうすぐ死にます』や、チェジュ島・サムダルリで生きる人々の人間模様を描いたヒューマン×ロマンス『サムダルリへようこそ』など、泣けて、面白くて、感動する。そんな作品の世界観にぜひ浸ってみては。 【写真】泣ける名作韓国ドラマをもっと見る
『もうすぐ死にます』/命の尊さを改めて考えさせられる作品
失敗続きの人生に絶望し、自殺した男イジェ(ソ・イングク)が、“死”という存在のチュグム(パク・ソダム)の怒りを買い、“もうすぐ死ぬ”12人に転生させられ、それぞれの過酷な生と死を繰り返すというなんともブラックなファンタジーです。なるほど、ということは12回も死ぬわけだから、12回泣けるのね……と思うかもしれませんが、余命ものでもそうそう泣けない鈍な私。では何に泣くのか……。それはつまるところ、その底にしんしんと流れる人々の切なる想いの深さ、とでも言いましょうか。 ということで、このドラマのポイントは、チュグムがイジェに与えたルールにあります。それは、転生した人の死を回避すれば、その人の人生を最期まで全うできるというルール。もちろん、心はイジェのままなのですね。で、そこが肝。転生したイジェが、こいつは誰?死をどう回避する?と焦っていると、光の塊みたいなのが飛んできて体に入る。でもって、その人生の記憶がにわかに蘇るという寸法。とはいえ、転生した途端、飛行機が墜落してしまったり、パラシュートなしの急降下で僅か数十秒で即死したりと、これはコメディか的瞬死で策を講じる暇さえなかったりすることも多々……。はたしてイジェは、死を回避して他人の人生を全うすることができるのか。一見、オムニバスのように見える展開ですが、12人の人生を生きながら、縦軸にイジェの想いがつながってくるというユニークな構成。しかも、オンマや恋人など生前イジェが関わっていた人々も同時間帯を生きているという。12人の生と死を繰り返しながらイジェはどんな想いを募らせていくのか……。 イジェが転生する12人を演じるキャストも豪華で、SUPER JUNIOR シウォン、『じれったいロマンス』ソンフン、『スノードロップ』チャン・スンジョ、『還魂』イ・ジェウク、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』イ・ドヒョン、『彼女の私生活』キム・ジェウク、『悪鬼』オ・ジョンセなどなど主役級がズラリ。さらにイジェの恋人役は『ムービング』コ・ユンジョンだし。すべての回にドラマがあり、すべての回に感動があり、特にイ・ジェウク、イ・ドヒョンの回は涙必至。それにしても、登場して数分で死んじゃうシウォンやソンフン(彼はセリフもない)、主演なのに美味しい役どころの演技を12人に託すしかないソ・イングクをはじめ、このドラマの出演をOKした豪華な面々全てに感謝。素晴らしすぎます。(さすらいのライター山崎)